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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2022/5/25
聡太くんのできることや興味の対象がちょっとずつ増えている。
今朝はコーヒーに牛乳を入れてぬるくして飲んでいるマグカップをテーブルの上に置いたところ、聡太くんに一舐めぶん舐められてしまって慌てて水を飲ませた。再発防止に貰い物のマグカップ用のシリコン製の蓋を使うことにした。
聡太くんはわたしのマグカップにひどくご執心で、隙あらば顔や前脚を突っ込もうとする。
マグカップの中身だけでなくヨーグルトも食べようとするし、人間の食べ物は自分も食べられると思っているようだ。
夕飯時の騒ぎ方たるや尋常でない。聡太くんが喜んで食べる食べ物なんてないのに、テーブルによじのぼってなにか食べると主張する。きのうはポテトサラダとソーセージだったのだが食べる食べると騒いできかないので、仕方なくキャリーバッグのなかで待っていてもらうことにした。
というのも、23日に獣医さんに行ったとき、短時間の留守番はいつからできるか訊いたところ、「30分くらいならキャリーに入れておけば大丈夫」と言われたので、それよりすぐ終わる夕飯の時間くらいならキャリーにいれておいて大丈夫だろうと判断したのである。
ちなみについさっき、昼ごはんにきのうのポテトサラダを食べていたら皿を舐められてしまった。
だが、キャリーに入れられた聡太くんは、ひたすらでっかい声で「にゃー! にゃー! にゃあああああー!」と、とにかく騒ぐ。もう夕飯どころの騒ぎじゃない。大至急でご飯を食べて、大至急で廊下のむこうの台所で遊んでやるのが日課になった。
聡太くんと遊んでいると、聡太くんの成長をひしひしと感じる。猫を飼ったことがある人ならわかると思うのだが、聡太くんは2、3日前に後脚を突っ張って寝転がったまま移動するスキルを身につけたし、菓子パンの入っていた袋を細くして結んだものを投げてやると「投げて〜」と運んでくるようになった。
もう走る速さに勝てない。どんどん知恵比べになっていく。
どんどん猫らしく成長している。先代がやったことやらないこと、全てひっくるめて成長している。
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あまりに仏壇によじ登るので、ついに仏壇の戸を閉めるに至った。我が家はわたしと母氏がクリスチャンだし、父氏も仏壇は単なるポテチ置き場として使っているだけで、拝む人はいないのだが、我が家の近辺の風習で(全国なのかもしれないが)、だれか亡くなった家では仏壇や神棚の戸を閉める、というのがあって、なんとなく嫌な感じがする。だが仏壇は偶像である、怖がる必要はない。
この仏壇、わたしがヘドロのどん底だったころに祖母が「悪いことが続くのは仏壇が暗いところにあるせいだ」と言って家をリフォームして茶の間に持ってきた。そのあと祖母が亡くなって、父氏の兄にあたる伯父さんが引き取る話が持ち上がったものの、結局いまだに我が家にある。
祖母はかつて下宿屋をやっていて、リフォームをお願いしたのが昔我が家に下宿していた人の家族の大工さんだったのだが、先代のたまちゃんは子猫のころ大工の棟梁の奥さんが好きで、よく膝に乗って甘えていた。職人さんにも「ぬいぐるみかと思った」と言われていた。
晩年のビビりを思うとたまちゃんが家族以外に甘えるのはとんでもないことなのだが、やはりこれも「吾輩は猫である」の主人公の子猫時代と同じで、なにも考えていなかったから怖くなかったのだろう。
聡太くんは次第にものを考えるようになった。それはしっぽを見ていればわかる。
犬がしっぽを振っているときは嬉しいときだが、猫がしっぽをくねくねさせているときは考えているときだ。先代のたまちゃんはしっぽが短かったので、ぴこぴこ振るように見えた。
聡太くんは長いきれいなしま模様のしっぽを、くねくねさせていろいろ考える。たくさん無謀なチャレンジをして人間を心配させるが、しかし自分の実力でどこまで出来るか、ちゃんと考えている。
聡太くんは人間の序列をよく見ている。父氏の膝でヘリコプターみたいなゴロゴロ声を出しながら寝たり、母氏に抱っこされたまま寝たりするのだが、どうもわたしは「なんかよく動くオモチャ」くらいに思われている気がしてならない。
まあ、聡太くんのなにかになれるならそれだけで幸せである。たまに膝で寝ることもあるから、怖いとは思われていないはずだ。
猫も一匹一匹個性というものがあるわけで、聡太くんが単純にとても人懐こい性格をしている、という可能性もあるだろう。
聡太くんは我が家にやってきたときを思うと、ずいぶんでっかくなった。手足はがっしりしているし、結構な高さのところにひょいと登れる。爪をまめに切っているので踏ん張りは効かないようだが、常に高み(物理)を目指している。
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そういえば聡太くんの名前の元ネタのひとが叡王を防衛した。若いだけでも素晴らしいのに才能と努力がすごい。いっそ末恐ろしい。
わたしが将棋に興味をもったきっかけは、元ネタのひとのデビュー戦の映像で相手の加藤一二三先生がチーズを食べているのに衝撃を受けたことと、そのころ放送されていた「3月のライオン」のアニメである。3月のライオンは猫がいっぱい出てきてとても可愛いが、人間の悲しみが詰まったすばらしいアニメだった。
3月のライオンでひなちゃんをいじめていたクラスメイトのように、いじめる側こそカウンセリングなりセラピーなりを受けるべきなんだよなあ……と思うが、もう学校のことなんか思い出してもどうしようもないのである。きっと、わたしをいじめた連中は、立派なサラリーマンになって真面目に働いているんだろう。
どん底の時代を思い出してもどうにもならない。楽しいこと、いまできる努力をするしかない。
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