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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2022/5/21

 聡太くんの悪行が止まらない。手足はかじるし飛び掛かってくるし、ティッシュペーパーを引きずり出してカミカミするし、床に置いてある辞書を踏み台にして高いところに登ろうとするし、とにかくヤンチャで元気いっぱいで、面倒を見るほうはクタクタである。
 ワクチンの予約で獣医さんに電話したとき、「元気ですか?」と聞かれたので思わず「元気すぎて手に負えないです」と答えてしまったのだが、わたしの使命は聡太くんを幸せに長生きさせることだ。噛み癖を治し、人間の食べ物は食べられないことを教えねばならない。

 昨日は父氏と母氏の結婚記念日だったので、夕飯はスーパーの寿司だったのだが、魚の匂いはやはり食べ物だと思うらしくテーブルの上で暴れ回っていた。その上小皿に出した醤油が気になったようで、あやうく舐められるところだった。
 父氏はお酒が好きなので、食べるスピードがびっくりするほど遅い。それでわたしと母氏が食べ終えた段階で聡太くんを台所に移動した。
 もうしっぽがカンブリア紀の生き物になることはなくなった。そして台所を楽しい場所と認識したらしく、茶の間のドアのあたりでニャーニャー騒ぐようになってしまった。
 あと聡太くんはご飯を貰えるタイミングがわかったらしく、聡太くんの食器を洗っているとでっかい声でニャーニャー言う。賢い。

ぼく、かしこいんだよ。なんてったって五冠だからね。


 というか聡太くんはどうしても食べたいものでなければ、人間の食べ物の横に自分のご飯があると大人しくそれを食べる子である。先代は「いらな〜い」と抵抗したが、聡太くんは先代ほど食べ物に執着しないか、単に「子供だからわかりません」(出典・ピタゴラスイッチ)、というやつかのどっちかである。

 聡太くんのゴロゴロ音の大きさには毎度ビックリする。遠くを飛んでいるヘリコプターみたいな音だ。
 声は今のところ子猫のニャーだが、大きくなったらどんな声になるんだろうか。絵の先生のところのオス猫軍団はみなかわいい声で鳴くのだが、聡太くんのマズルの出っ張り方がすごいので、巨大コワモテ猫になるのは間違いない。それがかわいいニャーではおかしい気もする。

 NHKの「ネコメンタリー」が好きだ。作家と一緒に暮らす猫のようすを映して、作家書き下ろしのエッセイを俳優さんが朗読するあの番組だ。録画したのを見ていたのだが、相変わらず素敵な番組だった。
 先代の猫であるたまちゃんと「金澤流都とたま」として出る夢は叶わなかったが、今度は「金澤流都と聡太」として出る夢ができた。
 そしたらやっぱり聡太くんは名前の由来が棋士なので「りゅうおうのおしごと!」みたいな将棋ラノベを書かねばならないのだろうか。将棋ラノベ、書いてみようとしたことはあるが、棋譜を上手く用意できなくて、なんだかちぐはぐで混乱したものしか書けなかったので、やはり作家になってプロ棋士の先生に監修してもらわないと無理だろう。

 NHKといえば、あんまりくさすような言い方をしたくないのだが、いまの朝ドラの出来が微妙で、テレビ画面より暴れている聡太くんを見てしまう。
 ちなみに聡太くんが我が家にやってきた日は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の壇ノ浦の戦いの日で、いまよりちょこまか動く聡太くんに振り回されてしっかり観ることができなかったのが思い出される。
 ちなみに先代は「麒麟がくる」の、すごくシリアスな回で思い切りゲロを吐いたことがある。猫なりに緊張したのかもしれない。

 ここのところ「NO」の言い過ぎで喉が痛い。しかもあんまり効かない。
 親戚の家に遊びに行ったら飼い犬がまだ子犬で、歯が痒くてめちゃめちゃ足を噛まれたことがあるのだが、聡太くんも単に歯が痒いだけであることを祈っている。だとしても「NO」と言い続けるのだろうが……。

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