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~やさしいネット世界をつくる~フジイミホ・新人類相談室 第3回 「自分が大嫌いです」

アメリカで俳優、プラスサイズモデルとして活躍するインフルエンサー、藤井美穂さんがあなたのお悩みに答える、~やさしいネット世界をつくる~フジイミホ・新人類相談室。

現在お悩みも募集中です。

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さて、第3回目は……
「自分が嫌い」というお悩みです。

藤井さんは、自分を嫌いになること、ないですか?
(29歳 派遣社員 女性)
自分のことが大大嫌いです。
何がきっかけだったかは、覚えていません。いつからか、私は自分のことが嫌いになっていました。
自分が嫌いだから、恋愛にも仕事にも前向きになれずうまくいきません。
自分のことを好きになれたら、もっといい人生になるんだと思います。
藤井さんはいつも、自分のことが大好きでいらっしゃるように見えます。
藤井さんは自分のことを嫌いになることはないのですか?
嫌いな自分を好きになるにはどうしたらいいですか?

【藤井美穂さんからの回答】

私も一晩くらいはよく自分のことが嫌いになります。最長で3日くらい連続で自分のことが嫌いなこともあります。感覚的には、自分を嫌いになるのは風邪をひいたような状態で、脳が病気にかかっているのだと解釈しています。ただデフォルトは「自分が嫌い」ではないように気をつけています

さて「自分が嫌い」という思いはいろんな要素が複雑に絡み合い、悪い出来事が重なった結果、生まれてしまう感情なのだと思っています。複雑な要因が組み合わさるので、いろいろな方面から回答しますね。
その中のどれかが相談者さんに寄り添うものになることを願います。

自分を好きになるために考えたい要素の1つは「自分が好きなものを知っているか?」です。自分が何を好きか、自分の魂に合っているかを知らないと自分を他人と比べすぎて自分を嫌いになってしまうのです。
私は近藤麻理恵さんの“ときめきを感じるお片づけのメソッド”で、自分のときめきを感じる力を養いました。好きやときめきの根底にあるのは、自分が思う自分自身のどこが好きか、ときめくかでもあります。

ですから、まずは自分の生活の中で好きなものを知ること。部屋の色やインテリア、食べ物や場所、映画や音楽……。それらを一度イメージボードにして一挙に見られるようにしておくと自分の方向性を確かめられます。初めのうちは、イメージボードを見える場所に貼るといいですよ。自分を嫌いな感情が出てきそうになったときにすぐ「自分の好き」を見て、気持ちの立て直しができます。
私の場合は切ったり貼ったりが苦痛だったので、画像を集めてコラージュアプリで一つにまとめて、それを印刷し、時々眺められるように家に置いています。

だんだんと「好き」が自分の中に浸透してくると、他人から注目されたり、称賛を受けたりしている人を見たときに、その人と自分を比べる必要がなくなります。つまり、自分と比べるのは自分がなりたい人だけになるのです。それは自分をさらに自分らしくしていくために大事なきっかけです。理想の自分が手にしたい要素を既に持っている人から学んで、より自分のことを好きになるための修行ができます。
自分の好きを知ることは自分自身を知ること。それは自分の行くべき方向を示すコンパスの役割も果たします。それがあることで、他人と自分を無闇に比べる必要がなくなります。すると、自分を他人より優先してしまう癖もなくなります。

自分を嫌いな人は、自分を犠牲にして相手のために何かをやりすぎてしまう癖を持つ人も多いです。これは幼少期からのトラウマの影響も多いのですが、根本的に自分には価値がないから自分を尊重する必要はない、という基準で物事を決めてしまう。または自分には価値がないから、なにか行動を他人にしてあげて自分の価値を証明したいという思考になっていきます。これが続くとドンドン自分のことが嫌いになっていくケースが多いです。

自分の好きを知った後は自分の嫌いも知っておくといいでしょう。自分の嫌いと限界や許せる範囲を知ると自分を尊重できます。その線引きを知らないまま他人と生きると自分を余計にすり減らしてしまうのです。
自分はそこにいるだけで十分に価値があります。自分の価値を証明するための行動は必要ないです。自分をすり減らしてまでやることではないんです。

それでも人は自分のことが嫌いになる瞬間もあります。特に日本人の脳にはその機能が鋭く備わっていることを感じます。自分のくだらない失敗を酷く責めてしまう、自己批判からの消耗の毎日……なんて人も多いのではないでしょうか?

私は不安ばかりに反応してしまうことを、原始人脳のせいにしています。太古の昔、我々が猿から進化したばかりの頃は、失敗から学ばなければ死ぬことが普通でした。我々はその機能を現代の今も持っています。ですから不安なことやネガティブなことは忘れづらく、何度も頭の中で反芻してしまうのです。
しかし現代の我々は、太古の昔より簡単に死ななくなってきていますから、この機能に脳の判断を奪われたままにしておくのは、非常にもったいないわけです。この機能を一時的にでもオフにする必要があります。この機能が働いてる間は体は緊急事態モードで余計な体力を消費していきます。
私がよくやるのは「もしもギャグ漫画の主人公だったら、今この状況で何を考えてるだろうか?」と想像してみることです。結果、“メシ”のことを考えているというのが私のあるあるです(笑)
意識的にでも、後悔や悪い想像をなるべく断ち切ると、脳の消耗を抑えられますよ。

そして“自分を責める機能”に感謝をすることです。こう書いてみると、とてもおかしなことのようですが、効果があります。自分を責める機能は、人間が持っている動物の部分が自分を守るために行なってくれている優しさで、愛であるわけです。人間とは不思議なもので、感情などを抑圧して捨てようとすると、逆になかなか捨てられなかったりするものです。あまのじゃくですよね。自分を責める機能をオフにちゃんと感謝をしてあげると、あまのじゃくにさせずにオフにできます。

卒業式みたいなものですね。「自分を守ってくれてありがとう。でも大丈夫だから心配しないでね」と心の中で思うだけでも効果があります。自分自身を抱きしめるのも良いでしょう。科学的にも効果があると言われています。

★みなさんも、藤井さんに悩みを相談してみませんか?

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