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最近遊んだゲーパスのゲーム 「EXPEDITIONS ROME」*バレ注意

生者の皆さん、うらめしや☄
バーチャル霊魂のそうるです。

今回は最近50時間くらい遊んでしまったハマりゲー、Expeditions Romeの話をします。Expeditionsって遠征って意味なのね。

そこそこなネタバレが含まれるため、これからやる予定だけどマジでネタバレいや~って人は注意じゃ

タイトル通りローマの遠征をテーマにしたシミュレーションRPGで、主人公は父を毒殺されつつも陰謀から逃れるためローマから亡命した一ローマ市民で、性別、ファーストネームからサードネーム、立ち絵と3Dモデル、戦闘時のクラス(タンク、アサシン、サポート、レンジャーみたいな)、性格(論理的か、感情的か、傲慢か)を選んでめでたくプレイヤーの分身となる。
がちがちにTRPGライクのキャラクター作成ではないものの、ロールプレイは割とさせたいという絶妙な塩梅。

父を殺した謎の敵から刺客を送られたり、亡命先の戦場で軍団長になったりとローマ的驚天動地を経験しながら、選んだ選択肢によって暴君なのか保守的な議員的なのか好戦的な司令官なのか、主人公が何者であったのかが形づくられていく。

マルチエンドでありつつ、結構仲間に悲惨な末路がまっていたりする大作RPGを久しぶりにやったので、終わった後の充実感がすごかった。そういえばキングメイカー積んでたわ。

戦闘システムはXCOM的な、つまりわしがめちゃくちゃ好きなターン制遮蔽ありSRPG形式で、紀元前一世紀のローマという世界観に即してXCOMライクな戦闘が形成されており、かなり良い。

タンクは盾によって敵の攻撃を軽減したり、防御スキルによって正面からの攻撃をほぼ防いでしまうが、側面からの攻撃に脆かったり、ピルム(投げ槍)で盾を壊されると弱体化するとか

アサシンは本来敵の迎撃が発生する密着距離を自由に往来したり通り抜けるスキルを活かして側面や背面から攻撃したり、フォーカスという独自リソースを活用して連続攻撃して大火力を出したり

サポートは味方のダメージを回復したり広範囲にバフ・デバフをかけたり、槍や両手棍などの射程の長い武器で遮蔽やタンク越しに敵を消耗させたり、いやサポートまじでなんでもできて強い

レンジャーは絶対に敵を近づかせないスナイパーにもなったり近距離でレゴラスめいて矢の一突きで相手を倒したり毒矢やら火矢やらでじわじわ弱体化させたり

いやいうてローマっぽいのタンクだけ感はあるんじゃけど、この手のゲームのクラススキルは結構飛び抜けた強さがあるほうが面白いと感じるので、各クラスいい感じに性能が壊れてるのはよかった。

相手ターン時に自ユニットの射程内に移動した敵ユニットに対し、機会攻撃という迎撃行動が発生する、というルールと、士気というリソースが崩壊すると変な移動をしてしまうという要素、様々な状態異常、敵を動かすスキルなどが相まって、ローマレギオンめいた戦闘ができるのが大変よかった。

タンクの最終スキルの一つのシールドウォールがまじで盾をしっかり構えるだけなんだけど1回だけめちゃくちゃなシールド耐久値を獲得する、というかなり最高のやつであったり、タンク自身が遮蔽となり後ろの味方を守れるパッシブがあったり、かなり最高のやつ。ファランクス好きな人は全員仲間タンクにしてもいい感じがする。

各チャプターは謎の敵の陰謀をかいくぐりながらその正体を探りつつ、軍団を指揮して敵地を攻略していくパートや、毎ターン戦術を選択するだけで敵軍と軍団が激突していく簡易的な合戦パートを経て進行していく。
RPGでたまにみるやつ~~ってなりつつ、ローマの軍団長として生きる感じの雰囲気がでていく。
合戦、包囲戦パートで出てくる投石器の攻撃が時間差で敵に到達するので当てにくいけど、当たると即死か壊滅的なCCを引き起こすの、まぁ投石器の岩当たったら死ぬよな、って感じですごくよかったです。

各章の締となる攻城戦ではカタパルト部隊によるえげつない範囲の砲撃がなかなか当たらんけどうまくはまるとヤバい

コンパニオンとして女たらしの筆頭百人隊長や、ベホマ持ちで火力も高くバフもデバフもなんでもできる哲学家気質主人公の家の奴隷じじいどうみても女だけど性別隠してるハイパースパイ女死ぬほど好戦的な元グラディエータースキタイの戦士女など個性豊かな仲間がおり、金で雇える親衛隊と呼ばれるモブ司令官兼仲間、みたいなので指揮系統を形成する感じは、RPG的な要素とXCOM的SRPGの部隊編成的な要素のあいのこという感じ。

ともかく既存のゲーム体系を組み合わせていい感じでローマ表現してぇな、って思想が伝わってくる作りなのは良い。ローマがもういいからね。

ゲームバランスとしては最大体力ごとごりごりHPが削れるしスタックする炎上という状態異常がやばすぎるので、だいたいの強敵は油撒いてたいまつ投げたら解決するし、敵もがんがん火炎壺とか投げてきて戦場は獄炎地獄と化すため、誰かは水さしを持っておいた方が良い感じのゲーム。

でもタンクはピルム持って相手に投げてから突撃したいし、誰が持つ?ってなって、やっぱりじじいが持つんですね。(わしの一番好きなキャラ、じじい)
じじいは固有スキルがベホマだし自前で補助スキルも使えるので、回復アイテムを持たずに火炎壺や水さしを持つのが鬼強い感じがした。燃やすも濡らすもじじい次第。ヒーラーから殺せの鉄則を取られようとも、クォータースタッフか長槍によるスタイリッシュじじい無双が始まるので、本当にじじい最強。200年くらい生きてくれ。


右がわしの最推しのじじい、シネロス。

もう一つ印象的だったのが、女性主人公を選ぶと、当時のローマでは女性の財産相続権、軍団長になる権利、兵士となる権利がない、っていう史実的な女性の権利的なアレが描かれることで、このあたりMount&Bladeなどもそうだったけど、洋ゲーは結構女性の権利的な事で史実的な背景をがっつりゲームにも入れてくるな、という感じ。

というより、そこをパスしてしまうと史実を基にした世界観のゲームが崩壊しちゃうんじゃろうな。和ゲーだと江戸時代とかでもそんなに掘り下げないかったり、そもそもファンタジー世界だと男女平等に冒険家やる世界が多いという感じはあり、そもそも表現していない、(実際にどうかはおいといて)印象。

もちろんゲームなので女だけどタンクになって最前線で大楯かまえてウオーってできちゃうんだけど、この辺りの扱いに嘘をつかないというのはなんらかの敬意を感じる。

女性の権利が男性より認められていない、という世界において、主人公は何を目指し、為すのか、っていうのがプレイヤーの選択に委ねられとるんじゃよね。

わしは結構日和見的で暴君にも保守派にもなれず終わったけど、これはこれでアリだな、って感じの終わり方になったのでよかった。

ターン制SRPGが好きでローマが好きな人はとりあえずやったほうがいい良作RPG、おすすめです。君もじじいに重傷を治してもらったり後ろから援護してもらいつつローマのやばい敵を倒そう!


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