スタバに存在する謎のブランド力
第一次緊急事態宣言が解除されたあたりから徐々に、スタバに行く機会が増えた。
田舎ということもあり、近所の店舗は人がまばらにいるくらい。家でタスクをこなせない自分にはマジ神のような環境。
そんななかで思うことがあった。
「今の俺、頑張ってる感すごくね?」
スタバで課題をこなしたり、資格の勉強をしたりしていると、家でやるより図書館でやるより満足度が高くなるんだよ。スタバでやるだけで満足度マシマシになる摩訶不思議。
何が人を惹きつけているのかな、とこの半年くらいずっと考えていた。
いろんな店舗に行って思ったのは、やはり内装のこだわりは他の大手カフェと違うな、ということだった。サンマルクやドトールと比べ、スタバはインテリアが全体的に暗めなように感じる。そのほうが客も落ち着くし、暗いなかで作業をやったほうが人間は満足度得られそうだし。真っ暗な部屋のなかでパソコン打ったらなんか頑張った感じ出るみたいなイメージ?
椅子や机の種類も多いし、なかには本屋と一体になった店舗もあったりする。その内装は圧巻の一言。本に囲まれて何かするだけでその知識がすべて自分に吸収されているような感覚に襲われる。視覚情報って怖いよ。
そういえば、スタバってお客さんが来た時に「こんにちは~」っていうよな。客と店員という関係ではなく、ともに居心地のいい空間を作っていくパートナーである、というスタンスなんだろうか。そうだとしたらとても細かい気づかいだし、頭が上がらない。
あとスタバって地味に高めの値段設定だから、値段分の価値を生み出そうと必死になって、実際に作業がはかどっているのかもしれない。実際自分が外で作業をするのもそこが絡んでいる。ちょっと贅沢なカスタマイズをしようものなら死ぬ気でタイピングする。
結局のところ、プロダクトやインテリアの高品質さと、それを支えるバリスタの存在が大きいのかなというのが結論だった。スタバのバイトがすごいと言われるのもプロ意識の高さゆえだし、いいものを提供しようという想いが伝わってくるシステムだと思った。
ここまで書いて、自分は「スタバのブランディング戦略にまんまとはまったちょろい日本人」ということがなんとなくわかった。俺の負けです。
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