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ジョンヒョン | 時間と記憶

消えたものに対する記憶や喪失の痛みが時間が経つにつれてぼやけて薄れたりもしますね。
時間に僕たちを委ねるとしたら、そんなことが起きることもあるけれど、僕たちが時間と妥協せず彼らを憶えていようとしたら、消えたものは消えたものではなくなることもあるんじゃないかという気がします。

やがて天候は暑くなり、葉が色づき、雪が降るでしょう...
この時間の中で一度は僕たちの傍に彼らがいたんだという事実を忘れないでほしいです。
そして残された人々もこれからはあまりつらくならずに、より永く記憶に留めて、そんな風に過ごせたらいいなと思います。

160417 푸른밤 credit: precious_jong48

セウォル号の事件があった日の放送なので(プルンバムでは4月16日)そのことを話しているのですが、こういう形で彼の言葉を振り返る日がくるとは思わなかった。

僕たちが時間と妥協せず彼らを憶えていようとしたら、消えたものは消えたものではなくなることもあるんじゃないかという気がします。

ここが一番響きますね。

時間と妥協せず憶えていようとしたら…か。
やっぱり「絶対に忘れない」「これからもずっと憶えているんだ」と思ったらそうなれるということですよね。
あの日からこれまでもずっとそうやって思って生きてきたけど、この道は正しいと彼に言ってもらえていたんですね。

そして。

残された人々もこれからはあまりつらくならずに、より永く記憶に留めて、そんな風に過ごせたらいいなと思います。

このとき、事件からは2年後の日の放送ですけど、事件当日の放送のジョンヒョンは声を震わせながらマイクの前に座って話していたんですよね。
わたしも忘れられない放送ですし、彼自身が本当につらかった日でもあったと思いますが、ジョンヒョンも2年経って、少なくともDJとしてはこうやって話せるようになっていたんだなあ。
ちなみに、これはこの日のクロージングコメントでした(タシトゥッキ聴いてみました)。


大丈夫。
絶対に忘れない。
わたしはあなたのことをこれからもずっと憶えているよ。