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プレゼン、教育、ドラッカー。


年始の緊急事態発生後にもかかわらず

元気な企業は、相変わらず元気。

ぜったい動きは止めないですねー。


おかげさまで、提案が重なる1月前半でした。

感謝です!



さて最近、プレゼンの際によく使うフレームがあります。

それがこちらの5ステップ

①企業・組織・商品サービスの使命とは何か?

②その使命を届けるべき真の顧客は誰か?

③真の顧客が心から熱望する価値は何か?

④どうすればその価値が届けられるのか?

⑤価値が届けられたら、どのようなことが起こるのか?


すでにピンときた方もいるかもしれませんが

マネジメントの父と言われるドラッカーの

有名な5つの質問を、少しアレンジしたものです。


経験上、ほとんどのプレゼンが

この5つの問いに答えていくことで出来上がっていきます。


例えば、最初の問いである

①企業・組織・商品サービスの使命とは何か?


自分自身に当てはめてみても

自分の本当の使命や価値って、なかなか自分じゃ分かんないですよね。

で、自分の価値が分からなければ、

自分を必要としている人も分からないわけで。


ここがしっかり定まっていないと

いくら、この後の企画に時間を費やしても

本質的な解決策からは、放射線状に遠ざかっていくばかりです。


自分の価値と正しい相手。


ここから考えると、本質的な提案が生まれやすい。

そんなこんなで、多用しているドラッカーの問いです。


と、ここまで「ドラッカーすごい!」


という話をしておきながら、いきなり方向展開するのですがw

入山章栄さんの「ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学」

という本で読んで驚いたことがあります。



それは、経営の本場アメリカでは、

ドラッカーが全く読まれていない。w

ということでした。衝撃!


確かに、自分がバッファローの大学に通っていた際には

誰もドラッカーについて触れていませんでした。

(ただ勉強をしていなかっただけ!)


帰国して日本の企業に入り、少し経営をかじり始めた中で

いろいろ本や論文を読むことが増えたのですが、

その中で、個人的に読み応えがあるのはやっぱりドラッカー。


企業理念やコーポレートブランディングに関わり

いろいろな経営者の人に会うのですが

結構な確率で読んでいる方がいる印象です。


ところがどっこい。

本場アメリカでは、経営学の教授も全く読まない。

なんなら、

コリンズのビジョナリーカンパニーも読まれていないそうです。w

再衝撃!


そんなバカな・・・、何かの間違いでは?


ただ、入山さんの本を読んでみるとその理由がわかりました。


そもそも、アメリカの大学には2つのタイプの大学があり

研究目的の大学教育目的の大学がある。

研究目的の大学は、AAUという団体に所属し

そこに入ることが大学としては格上らしい。


AAUに属する大学や大学教授は

私たちの想像をはるかにこえる研究争いをしており

経営を学術的に科学して、

より多くの研究成果を出すことに命をかけている。


一方で、日本で好まれている

ドラッカー、コリンズ、ポーターなどの著書は

経営学の科学書というよりは、

経営学を通じた教育書というジャンルになるらしく

経営学者である大学教授にとっては、

科学書ではない本を読む暇も理由もない!


ということらしいのです。

なるほどー、そういうことなのか。


思い返してみても、確かに日本の経営者の方は

「うまく経営をしよう」と考えている方より

「うまく人を育てよう」と考えている方が

圧倒的に多いですよね。

だから、ドラッカー好かれるんだろうな。


個人的には、

やっぱり「うまく人を育てよう」って方が共感できますよね。

だって、そもそも労働人口が減ってきている日本で、

「ちゃんと人を育てる」という価値観ってのは、超大事!


働き方改革とか、生産性アップとか、効率化とか。

そっちばっかに目が向いている昨今ですが

ドタバタの中で、決して無くしちゃいけない日本の良さの一つだなーと。


いつもプレゼンのピンチを救ってくれるだけでなく、

人を育てるのやっぱ大事!ってことまで、考えさせてくれるとは。

ドラッカーさん!(さんづけ) 勝手に感謝ですw。

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