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懐かしい田んぼの風景


外海の稲刈り

外海では絶賛稲刈り中。棚田もそれ以外も、日々刈り取りが進んでいます。
稲作で知られる北陸では、8月から早稲の稲刈りが始まり、大体9月下旬に終了。それに比べると、かなり遅い印象です。
 

大中尾棚田も稲刈り真っ最中

 
今年は「なつほのか」という品種が多く栽培されていると聞きました。
「なつほのか」は2016年度に登録された新品種。暑さに強く、低温貯蔵したとき食味が低下しにくいという特徴があります。
 

今年はずっしりしているとのこと

 
「なつほのか」の親は、粒が大きく食味がよいとされる「にこまる」。コシヒカリよりも「つや」「粘り」が優れていて、人によっては「なつほのか」の方がおいしく感じる人もいるといいます。(※ 私は未食)
 

田園風景に欠かせない「はざかけ」

外海では、刈り取った後の田んぼに稲を干す、「はざかけ」をよく見かけます。
 

感じで書くと「稲架(はさ)掛け」


1枚が大きい田んぼの広がる福井県の坂井平野では、今はもう「はざかけ」をほとんどしていません。コンバインで刈り取ると同時に脱穀。籾(もみ)は軽トラの荷台に設置されたコンテナに収められ、乾燥機へと送られます。
一方、外海での稲刈りでは、コンバインではなくバインダーを使っているようです。
 

人が乗って操縦するコンバインに比べるとかなり小さい

 
バインダーは稲を刈り取って束にする機械です。エンジンを掛け、左右に付いているレバーを操作しながら手押しし、一列ごとに刈り取っていきます。進みながら、束ねた稲を排出。
それを田んぼに設置した「はざ」に掛けて、約1週間自然乾燥するそうです。
 

もちろん「はざかけ」をしていない田んぼも周囲にある

ちなみに、外海では「はざかけ」ではなく「かけ干し」と呼ぶのが一般的のようでした。
 

棚田で行う幻想的なイベント

外海の稲刈りは9月下旬から10月にかけて。収穫されたお米は道の駅「夕陽が丘そとめ」で購入できます。
また、11月2日には「大中尾棚田火祭り」が開催予定。夕暮れの棚田に灯る火と哀愁を帯びた二胡の音をぜひ楽しんでください。

  

    

  

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