【うちコト写真部・前編】地域を見つめ、何気ない日常を写真で表現
これまで、そとのたのしみかたを提案してきた「そとで、ここで」。そとごはんやコーヒーを飲んでくつろいだり、サイクリングをしたり、写真を撮ることもその一つです。心動かされる美しい風景や、青空の下でいただく美味しいごはんを、写真に撮って残し共有しませんか。
愛媛県喜多郡内子町には、写真を撮るということに魅了された人たちが、ゆるやかにつながり結成されたグループ「うちコト写真部」があります。秋の紅葉や満天の星空など、撮影を通して、地域の魅力を発掘していて、なんだかとても楽しそう。メンバーの4人の方々に、愛機を見せていただいたり、写真の世界に引きこまれたきっかけを語っていただきました。
場所:夕陽の丘(愛媛県喜多郡内子町本川)
聞き手:Mai(そとでここで)
うちコト写真部メンバーの素顔
――まずは、うちコト写真部メンバーのみなさんのお仕事や活動について教えてください。
山本勝利さん
ブログ「上川の日常」を運営し、上川(かみがわ)地区の自然や人々の暮らしが感じられる風景を発信
お気に入りのそとスポット:上川からの小田の谷
そとを愉しむおすすめアイテム:カメラ、車、バイク、スマホ、地図など
そとの愉しみ:いろいろなものの観察
山本さん:私は、普段は内子町役場の職員です。プライベートで「上川の日常」というブログを毎日更新して、写真を掲載しています。それは、上川(内子町小田)に、世善桜(よぜんざくら)という樹齢580年余りの古い桜がありまして、その開花の時期をみなさんに知らせるためにはじめました。
山本さん:桜が終わったらやめようかなと思っていたんですけど、こういう田舎にも四季がありますから、四季折々の風景をお届けするのもいいんじゃないかなということで、毎日続けるようにしております。
日々、風景というのは、花鳥風月というか、一期一会といいますか、まあ、同じ風景というのはないので、その瞬間をみなさんに伝えたいですね。
上川出身で都会に行かれている方が、私のブログを見て涙が出たって、喜んでもらえたりしたこともあるようで。そういう声を聞くと、少しでも喜んでくれる方がいるなら、続けないといかんなと思って頑張っています。
――毎日続けているのがすごいですね。技術の上に、その熱意。写真部のみなさんに巨匠と呼ばれているのがわかる気がします。
山本さん:いや、そんなんじゃないんですけど(笑)。カメラ任せの写真なんで、僕は。
久保永美沙さん
内子町役場の広報・広聴係で『広報うちこ』を制作。Instagramの内子町公式アカウント「うちコト」を運営。
お気に入りのそとスポット:野村の夕陽の丘(今回のインタビューの場所)。
そとを愉しむおすすめアイテム:カメラ、50mmのレンズ
そとの愉しみ:散歩、撮影
久保永さん:内子町役場広報・広聴係で兵頭さんと一緒にお仕事をしています。普段は広報紙づくりで、町民のみなさんのところに行って取材をして、町内の風景を撮って紙面で紹介しています。あとはInstagram「うちコト」を運営していて、係のみんなで撮った写真を紹介しています。
山本さんから写真をいただいたり、福岡さんは、いつも「#うちコト」をつけてInstagramに投稿してくださってありがたいです。「#うちコト」は、2019年の4月頃、内子の魅力を町内外のいろんな人に広めるためにつくったハッシュタグなんですけど、山本さんもつけていただいて、アップしてもらっています。
――私も多分、それを見て、内子町に移住してきたと思います。内子町すごいな、発信力があるって、思った記憶があります。
久保永さん:ありがとうございます。嬉しいですね。
一昨年に、1年間フォトコンテストを行いまして、町内の写真を「#うちコト」で募集していたんですけど、多くの方が参加してくれました。参加してくれた人が、Instagramの写真を見て実際に行ってくれたりして、なんかフォトコンをきっかけに輪が広がっている感じがして、それもすごく嬉しかったです。
福岡智美さん
愛媛県立内子高等学校小田分校の事務職員。小田町内で見つけた“素敵なところ”を写真に撮って「#うちコト」で発信中。
お気に入りのそとスポット:小田深山(おだみやま)、小田深山渓谷
そとを愉しむおすすめアイテム:カメラ、音楽(イヤホン)、コーヒーセットや美味しいおやつ。お気に入りのスニーカー
そとの愉しみ:写真を撮ること。散歩、ウォーキング。まだ通ったことない山道をドライブすること。四季折々の景色を見ながらコーヒーを飲むこと。町内のイベントに参加すること。焚き火。野鳥や野草などの自然観察
福岡さん:内子高校小田分校の事務職で、事務室におります。非常勤なんですけども、小田分校の姿を応援しつつ、普段何気ない生活の中の散歩中とか、車での移動中にいいなと思ったら写真を撮りまくって「#うちコト」で投稿を(笑)。内子の広報係の方が一生懸命頑張っていて、その姿に本当に感動しまして、私もその一員になれたらいいなと思って。
――すごい! サポーターですね。
福岡さん:そうなんですよ。そして、「上川の日常」の山本さんの上川愛が、本当にすごくて。写真を載せるだけじゃなくて、実際に休みの日を削り、体力を削り、睡眠を削り、道路を整備したり、花を植えたり、世善桜を植えたり、すごく一生懸命に活動されていて、その内子愛に自分も少しでも関わりたいと思って。
だから、たくさん写真を撮ろうと思うきっかけになったのが、広報係の写真だったり、上川の日常の様子だったり、みなさんの内子をもっと発信したいという気持ちに、私もとても影響を受けました。
なんか、私は小田で普通に生活をしているんですけど、小田町内の素敵なところ、小田に来ないと見られないような些細なものでも「#うちコト」をつけて投稿すると、みんなに見てもらえて、広がりを感じています。
あと、小田フェスも頑張っているのですが、小田フェスは、みんなに小田に来てもらいたいイベントなので、今はそれが積極的にできない状況で冬眠中です。まあ、今は地に根を張る時期だと思って、たくさんの方と交流したり、発信するにはどうしたらいいかとか考えたり。あと小田フェスのオリジナルソングをつくろうと思って、今、録音中です。地に根を張るように、今は地下で動いている感じです。山本さんや広報係の方々にも協力していただいて、写真をお借りして、発信できたらいいなとも思っています。
――Youtubeに投稿しているのですね。
福岡さん:はい。Youtubeが1番使いやすいツールかなと思ってますね。TikTokは、若い方はやられてるんですけど、どちらかと言えば老若男女に見てもらいたいので、Youtubeを今はメインに使っています。
Youtubeはこちら▽
小田フェス2020〜帰省出来なかったあなたへ〜
兵頭裕次さん
内子町役場広報・広聴係。『広報うちこ』編集長。Instagramの内子町公式アカウント「うちコト」を運営。
お気に入りのそとスポット: 泉谷の棚田、小田深山
そとを愉しむおすすめアイテム:カメラ、健康な足腰
そとの愉しみ:ドライブ、映えスポット巡り(昔は野球も好きだった)
兵頭さん:僕は久保永さんと一緒で、内子町の広報・広聴係として、『広報うちこ』を制作しています。もう丸9年ですね。10年くらい。
皆さんと違うのは、自分はカメラが好きではじめたわけではなくて、仕方なくはじめた方なので(笑)、魅力を知ったのはカメラを持ってからですね。だからカメラの持つ力っていうのはすごいなと、ずっと9年間、広報に携わりながらそれを思っていて。山本さんと一緒に撮りはじめたのも、上手な人と一緒だと、自分も上達するかなと思って、一緒に撮らせてもらっています。
山本さん:むっちゃ、上手じゃないけど。
兵頭さん:結局、いろいろ教えてもらいながらできるので、それが広報の紙面に返って、町の人たちに返ればいいかなって。自分たちの技術というか、楽しんで撮影した写真が紙面で紹介できて、Instagramにも紹介できて、それでまちの人が喜んでくれたら僕らも嬉しい。だから、仕事としてか遊びとしてか、わからないんですけど、中間みたいな感じで、楽しくやらせてもらっています。
――いいですね。『広報うちこ』は、地域に根ざした紙面づくりで、全国広報コンクールでも内閣総理大臣賞を受賞して評価されているし、本当にすごいですよね。でも、つくるみなさんは、休みの日も取材先に出ているし、寝る間もないんじゃないか、大丈夫なのかなとか、多分、みんな思っていると思うんですけど。
兵頭さん:遊び半分と思うくらい楽しいから、できているのかもしれんなあ。
久保永さん:楽しいですよね。町内のいろんなところを知ることができて。
兵頭さん:田舎の良さって、カメラを持ってから気づきましたね。ずっと何年も同じところに暮らしていたけど、なかなか気づけなかった。カメラを持ってから見え方が全然違うなって。星空とかもすごく綺麗だし、あんなのそれまで見たことなかったなあ。
――個人的には、広報係の内子の魅力発信の力はとても大きいと感じています。
兵頭さん:Instagramの「うちコト」の趣旨は、観光というよりも、身近な暮らしというか、暮らしに根付いた感じの方がいいかなと思って運営しています。あまり、観光、観光していないところに良さがあるので、その良さが発信できているってことは僕らも嬉しいです。
久保永さん:なんかこの風景もなんですけど、あそこの亀岡のおばあちゃんが、花や木を植えているんです。見に来てくれたら嬉しいとか、そういう想いでやられていて。それを広報やうちコトで発信して、人がきてくれることで、風景を支えている人たちの元気にもつながったらいいですよね。
写真との出会いと今
――素敵な写真を撮られている皆さんですが、写真歴を教えてください。
かけがえのない「今」を未来につなげる
山本さん:僕の場合は、今、中学3年生になる下の子が生まれた頃から、一眼レフカメラをはじめました。それまで、上の子たちは、コンパクトデジタルカメラで撮っていたんですけど、上の子たちが部活動や運動会とか学校の行事があった時に、やっぱり記録に残せたらいいなと思って、それを一眼レフで撮るようになって。で、カメラをどんどん変えていき、言い訳にしながらですね、機材が増えていったという感じですね(笑)。
山本さん:まあ、とにかく一番は、身近なところを残せたらいいなというところが一つあって。そして、機材があるなら、上川も撮ってやろうって思って上川を撮りはじめたんですね。上川を撮っていたら、他にも綺麗な美しい風景があって、それは未来に残るかどうかわからないけれども、写真を撮ればデータファイルとして保存して未来につなげて残すことができるので、そういうことをやったらいいなというふうに意識の変化はあります。
ブログ「上川の日常」をメインでやっていますが、上川の人たちもどんどん年をとっていくし、風景も少しずつ変わっていきますから、昔はこうだったなと顧みたときに、思い出して懐かしんでもらったらいいかなと思って撮っていますね。
僕も戦前の写真とか、古い写真を見せてもらうことがたまにあるんですけど、そういうのを見ていると時代が変わってきているのを感じることができるんですよね。だから、子どもたちが僕らの歳になった時に、同じように感じてくれるのかなと思うので、できる限り頑張っていきたいです。これ、じいちゃんが撮ったんやぞって言ってもらえたらええかな。
写真1枚が、人びとに喜びを
久保永さん:私がカメラをはじめたのは、大阪の美術の専門学校に通っていた時にフィルムカメラの授業があって。それを受けたことで、写真を撮る面白さを知り、カメラの暗室作業とかも楽しいなと思ったのがきっかけです。その授業のおかげで、カメラでその時の瞬間を残せることや、ボケたりとか風合いが変わったりするとか、写真の魅力を感じるようになりました。
久保永さん:その時の被写体は、大阪の風景とか友だちとか周りの人を撮っていました。それで、地元に帰省した時におばあちゃんの写真を撮っていたら、すごい楽しくて。大好きな祖母を撮って残すのが楽しくて、さらに写真が好きになりました。
祖母もすごい喜んでくれてくれるし、自分が好きで撮っていたんですけど、それを写真集にして見せたら、なんか自分じゃない人たちも喜んでくれて、そういうのが嬉しくて。あ、写真って面白いなと、ますます思いましたね。
今のカメラを買うようになったのは、兵頭さんに、広報の取材で出会ったのがきっかけです。写真や文章、デザインを組み合わせた印刷物をつくれるような人になりたいんですって言ったら、広報に声をかけてくれて。
それから今度は広報紙の世界を見るようになったのですけど、本当に町民のために頑張ってつくっているんですよね。写真一枚なんですけど、すごく喜ばれるっていうか、そういうのを間近で見て、素敵だなと思いました。だから、もっと上達したいなと思って自分のカメラを買いました。
久保永さん:そして、山本さんや福岡さんと知り合って、こういうレンズで撮るとこんな見え方があるということを知りました。兵頭さんからも人物の撮り方とか、ボケたりとか、そういう上手な喜ばれる写真というのを教えてもらって、ボケ方とかも勉強したら変わるし、どんどん表現が変わってくるんだなあと思って、で、レンズを今200mmとかに手を出しています(笑)。
離れていても、同じ景色を見ていられる
福岡さん:私は、みなさんとは違って、一般の主婦。ただの主婦なので、スマホで子どもを撮るようになったのがはじまりです。写真は好きだったんですけど、当時はInstagramとかもやっていなかったし、撮って保存するだけ。それが、子どもの写真を印刷して部屋に飾ったりするようになって、そして、子どもがだんだん大きくなるにつれてデジカメに変えて。
そして、ついに欲しかった一眼レフを買いました。それは、子どもの野球の試合で、一瞬を逃さないように撮りたいと思ったことも大きいですね。打つ時の表情とか、ベースに突っ込んだ様子とかも、一眼レフだと、何百分の1の瞬間が撮れて嬉しかったです。
福岡さん:その頃からちょうどInstagramをはじめて、そして、久保永さん、兵頭さんや山本さんに、仲間に入れてもらったんですね。うまい人の中にいると、吸収することがたくさんあるので、すごく楽しみながら景色を撮るようになりました。
玉ボケってこういうふうに撮るんだとか、滝の流れをシャッタースピードを変えて撮る方法、夜景や星の撮り方など、全部ここで教えてもらいました。一眼レフって、こんなにいろんな写真が撮れるんだな、自分でも撮れるんだなって。
そして、その写真をInstagramに投稿すると、みんなの反応が返ってくるのが楽しいです。同じ小田出身で小田高校の先生をしていた方が、転勤で宇和の方に行かれているんですけど、私が近所の写真を投稿したら、すごく懐かしくてよかったって仰ってくださいました。さらに、うちコトの写真も、上川の日常もすごく見てくださって。ここにいながら、写真でつながる、同じ景色を見られるっていうのはいいな、特に今のコロナ禍の状況ではいいなって思いますね。
そんなふうに写真の楽しさをまだまだ感じたいので、またカメラを買いたいなと思っていたりします(笑)。小田にも、Karasudaniさん(映像作家)や水本君(写真家)とか、いろんな若いクリエイティブな方が集まってきてくれるのは、やっぱりこの方々の発信のおかげというのもあると思うんですよ。なので、私もこれからの小田をもっと撮っていきたいなと思う所存です。
風景を撮るようになり、まちの底力に気づく
兵頭さん:僕のきっかけは、最初、騙されて(笑)。広報係に入る前に、西岡さんという方が広報係に入られて、「兵頭君もカメラをした方がいいよ、一緒にしよう」って言われて。買ったはいいんだけど、そのあと、西岡さんは広報係を離れて、全然教えてくれなかった(笑)。その時、一眼レフのスターターみたいなのを買ったんだけど、全然撮れなくて、そのままタンスに仕舞われていたみたいな感じだった。
兵頭さん:でもそれから、3年後、西岡さんの予告やったんかな。広報係になって、カメラを出す時が来て、なんで撮れなかったんだろうっていうところからはじまった感じですね。最初、本当に全然撮れなくて。多分、シャッタースピードとかの概念も全然知らなくて、コンデジみたいな感じで、シャッターを押したら撮れるって思っていたから。それを誰も教えてくれないから、持っただけで押しても何も撮れない。で、後から勉強して、今、撮れるようになったみたいな感じです。
撮るものは、仕事としてなので、最初は、町の人の姿というか、イベントみたいなシーンが多かったので、なんか被写体の良さに助けられていた感じだったんです。でも、コロナ禍になって、人をあまり撮れなくなって、どうしようかな、紙面的にも何を撮ったらいいかなってなった時に、やっぱり、自然が多くなりましたね。
風景をたくさん撮ろうとなった時、山本さんが上手なので、教えてもらいながら、星空もいいものを撮らせてもらいました。おかげで、いい紙面にできたんですけど、そういう感じで、人ももちろん撮るんですけど、風景も撮れるようになってきて、風景を撮れば撮るほど写真の面白さがわかってきたというか、奥深さもわかってきた。なんかそのまちの底力というか、今までイベントに頼っていて、イベントの中での素敵な写真がいっぱい撮れていたんだけど、そのイベントがなくてもこんなに素敵なまちなんだって、理解できるようになって。
兵頭さん:だから、ここ2、3年は、風景写真を撮るのにも力を入れています。こういうところに、いいところがあるっていうのをみなさんに見てもらいたいなっていうので。でも風景って難しいんですよね。
山本さん:難しいですよね。何気ないものがなかなか難しくてね。それは人の動きだったり、なんにしてもね。何気ないというのが、それが日常っていうところがあって。まあ、でも、いいですよ。面白いなあって。飽きないですね。
写真の世界に踏み出すきっかけは、うちコト写真部のみなさんそれぞれのストーリーがありました。バックグラウンドの違うみなさんが、写真という共通のツールでつながることで、技術を学びあって表現の幅が広がったり、自分とは違うものの見方を知ることができる。だから、ますます楽しそうです。
みなさんに共通するのは、今、住んでいる地域へのあたたかな眼差し。被写体と向き合い写真を撮るからこそ感じることがあるようです。後編では、写真の魅力や写真を撮ることで発見したことについて伺います。
Coordinator Mai Oyamada
Writer Mami Niida
Photo Ko-ki Karasudani
うちコト写真部の写真を見たい!
うちコト写真部のみなさんの写真をご紹介。美しい風景とともに、人のあたたかさが伝わってきます。
1枚目:夕陽の丘から見える春景色(野村地区)、撮影:兵頭さん /2枚目:うちコト写真部のメンバーと楽しく星空撮影(立石地区)、撮影:久保永さん
西岡さん家の干し柿。石畳地区の冬の風物詩(石畳地区)、撮影:久保永さん
写真部のみなさんの最新の写真は、以下のリンクからご覧いただけます。
ブログ「上川の日常」(山本さん)
Instagram「うちコト」
内子町広報紙「広報うちこ」
あなたも内子町で素敵なシーンを見つけたら、写真に撮って、「#うちコト」をつけてInstagramに投稿してみてくださいね。