52. 橘玲『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』前編
1日1冊1アウトプットをずっとやってきたが、さすがに平日も完遂するのはきつくなってきた。なので、無理はせず、たまには読んだところまでをアウトプットするにとどめる。
かつてはまったく興味のなかった投資本。誰しもお金の欲は抱えているものだから、いざ読んでみるとなかなかオモシロイ。
今日は、橘玲氏の『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』だ。
親本は2002年に出版された『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』で、その12年後に出版された『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015』の文庫版が本書。
ところどころに2002年との比較が記されており、著者の慧眼と日本の変わらなさをまざまざと見せつけてくる。
お金持ちになるための合理的な方法というのが印象的だった。いわく、三畳一間のボロアパートに住み、ぜいたくは一切せず、1日16時間休みなしで働けば、誰でも5年もあればまとまった資産ができる。
なるほど、確かにそのとおり。幸い、いまはお金にそれほど困っていないが、いざとなればその手がある。そう考えたら、気がずいぶんと楽になる。
住宅費の高い日本でのひとり暮らしや、そこそこ収入の高い日本で専業主婦を養うのは、究極のぜいたく。これもなるほど。あくまでも個人の選好ではあるが、資産形成とは相容れない。
お金を増やすといえば、投資。投資といえば、インデックス投資。
ぼくもすっかりインデックス投資にばかり目を向けているが、冷静にじぶんの足元の日本を見てみたら、バブルの崩壊から2000年代まで、TOPIXは半分から3分の1まで下落している。10年もホールドしていたらプラスになる、というインデックス投資の神話は、一番身近な日本であてはまらないのだ。
タイトルの「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」は本当にあるのだろうか。後半がいよいよ気になってきた。
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