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カッコいい大人になりたい

読書は、日本語は寝る前のキンドル、英語は通勤中のオーディブル。

だったんだけど、ロックダウンが始まってこの習慣が崩れた。

車で通勤する時間が無くなって、車でオーディブルを聞く機会がめっきり減った。

でも家にいる時間が増えたぶん、買ったきり読んでなかった紙の書籍を読むようになった。

今読んでいるのは、これ。

ロバート・ハリスの「世界を50年間も放浪し続けて学んだCOOLで自由な人生哲学」

ロバート・ハリスは、20年海外に住んでいる間に世界を放浪したり、ギャンブラーをやったり、けっこう変わった人生を歩んできた人だ。

そんな人の人生哲学だから、きっとカッコいい大人になるためのヒントが書いてあるに違いない。

そう思って買った本だったけど、買ったまま本棚に置きっぱなしになっていた。

少し時間に余裕ができたから、ソファに座ってゆっくり読んでみた。

たしかにカッコいいことが書いてあった。

でも、わかることと、わかるけどちょっと違うかなと思うところがあった。

あたりまえか。

ハリスさんはワルだけど○○みたいなことをよく言う。

たぶん彼の人生には実際そういう一面があって、それをキャラにしているんだろうな。

僕は別にワルになりたいとは思わないし、僕の思うカッコよさにワルは必要ない。

タバコを吸ったことはないし、お酒もちょっとしか飲まない。

ギャンブルも、カモにしかならないからやらない。

マリファナを吸ったことはあるけど、別にまた吸いたいとは思わない。

思えば、僕が今までカッコいいと思って憧れた大人は、どちらかというと根暗な感じがする。

会計士とか、科学者とか、コンサルタントとか、教師とか。

ワルな要素はまったく無い。

カッコいい大人って話になると、必ずワルの要素を持ち込みたくなる人っているよね。

そういう人に限って、本当にワルな人なんていないのが相場。

ちょいワルってやつ?

ほとんどがただワルぶっているだけか、そういう自分を演出しているだけ。

実際の生活ぶりは、普通の人と大差ないことがほとんどだ。

そういうのって、かえってカッコ悪いと思う。

僕はアメリカで本物のワルを何人も見てきた。

本物のワルは、夜中にカーチェイスをして20台のパトカーとヘリコプターに追い回されたり、ルームメイトの家賃を大家に払わずにヤクにつぎ込むような奴のことだ。

カッコいいとは対極。

むしろ、ああいう大人にだけはなりたくないと思う部類の人たちだ。

僕も海外に住んで17年になるけど、そのほとんどの時間は学生かサラリーマンとして過ごした。

ぜんぜんカッコいいキャリアじゃないけど、カッコいい人生はずっと追い求めてきた。

ハリスさんの本には、共感できる部分もたくさんある。

たとえばこれ。

回りに合わせて歳をとっていくなんて、まっぴらゴメンさ。

これは僕もずっと思っている。

僕は今年で40歳だけど、だから何なんだと言いたい。

「いい年して…」とか「お前もいいかげん…」とか言われるのが大嫌いだ。

僕は何歳になっても面白いことをやりたいし、人生を謳歌したい。

年寄りは、自分が年寄りだと思った時から年寄りでいいと思う。

カッコいい大人は、若者に囲まれていると思う。

たぶんそれは、周りに年齢なんてクソくらえだと思っているカッコいい大人が減っていくからなんだと思う。

威張った人間にだけはなるのを止めようぜ

年上であることや、過去の栄光を持ち出して変に威張っていると、逆に今の自信のなさや、心の弱さがにじみ出てしまう。

カッコいい大人はいつだって謙虚だ。

そういう人は、学び続けることを止めない。

一生学び続けられる人は、本当にカッコいい。

壁一面に本が置いてあるような人や、若い人から新しいトレンドやテクノロジーを学べる大人はカッコいいと思う。

人間の品格の根底にあるものは、他人に対する優しさだ。

品格の根底にあるものが優しさだという話は、すごくシックリくる。

日本とアメリカで人生の半分ずつを過ごして、僕は品格のある人をたくさん見てきた。

そういう人は日本にもアメリカにもいたし、旅行で行ったメキシコやベトナム、オーストラリアにも品格のある優しい人は大勢いた。

そういう人は、自分の人生を楽しんでいて、周りの人にも幸せを別けてあげられる余裕があった。

そういう大人は例外なくカッコいい。

自分独自の物語を追求して生きる。

僕は日本の大学受験ていうレールから外れた人生を歩んできた。

思えば、日本で受験勉強をしないと決めた時から、独自の物語を追求して生きてきた。

僕はへそ曲がりだから、こういうのが合ってたんだと思う。

学生の時は、極力日本人とつるまないようにしてたし、わざわざ日本人がいない会社に転職したり、無職でハワイに移住したり、聞いたこともない職種に転職したりしてきた。

その結果、カッコいいかはともかく、面白い人生にはなってきた。

人生が面白くなった契機は、ニューヨークに住んだことかもしれない。

ニューヨークには、自分独自の物語を追求しているカッコいい人がたくさんいた。

故人を追悼するためにアメリカを徒歩で横断したコメディアンや、不法滞在でヨガのライセンスを取っている人、カーネギーホールでチャリティーコンサートを実現してしまう人。

こういう人たちと触れ合って、人生何でもできるな、と心から思えた。

僕は今年で40歳だ。

勝手に80歳まで生きるつもりでいるから、人生の折り返しだ。

カッコいい大人を目指していたら、いつの間にか大人と呼ばれる立場になっちゃって、ありゃりゃと思っている。

50代、60代にはまだまだカッコいい大人はたくさんいるけど、カッコいい年下も増えてきた。

そろそろカッコいい年下から学び始める時期かな?

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