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「火事場のクソ力」オンデマンド ~「何とかする力」を鍛える~

仕事で無茶な納期を押し付けられたりすることありますよね。けっこうピンチです。

でも、これは考え方によってはチャンスです。こういう時に何とかしてしまう人は、顧客や仕事のパートナーから絶大な信頼を得ます。

「あの人に頼めば何とかしてくれる」と人に思ってもらえると、あなたの価値は急上昇します。

今日は、無茶な仕事の依頼を何とかする方法を教えます。仕事でもプライベートでも使える汎用性の高いスキルなので、ぜひ最後まで読んでいってください。

「火事場のクソ力」

みなさん、「火事場のクソ力」って聞いたことありますか? 「キン肉マン」という漫画とアニメに登場するスーパーパワーです。 古いかな?

キン肉マンは、ふだんはへタレで頼りないヒーローなんですが、ピンチになると「火事場のクソ力」を発揮して何とかしてしまいます。

「火事場のクソ力」は特別な能力ではなく、誰でも持っているものです。人は火事が起きた時に、ふだんは出ないようなとんでもない力を発揮します。

昔、泊まっていたホテルで火事にあって、お父さんがドアをぶち破るというエピソードがありました。

お父さんは、ヒョロヒョロでぜんぜん筋肉無いタイプですが、子供ながらに「これが火事場のクソ力か!」と思いました。

「火事場のクソ力」は、わりと誰でも発揮できる、身近な能力です。

みなさんも経験ありませんか? 小学校の夏休みの宿題や、大学の論文課題などで、締め切りギリギリでとんでもない集中力を発揮して、何とか終わらせたこと。

こういう状況で発揮された力は、その人の限界値です。早く終わらせたわりに、かえっていつもより内容が良かったりします。

これもある意味「火事場のクソ力」ですね。

「火事場のクソ力」は、わりと誰でも発揮できる能力ですが、ピンチにならないと発揮できないのが欠点です。

これを普段使いできたら、凄いと思いませんか?

いつでも好きな時に「火事場のクソ力」を発揮する能力、「火事場のクソ力」オンデマンドです。

ちょっと長いので、「何とかする力」と呼んでもいいと思います。

何とかできると信じる

仕事で「何とかする力」を発揮するのに一番大事なことは、何とかできると信じることです。

先ずはマインドセット、心構えが大切です。ここで先ず大きな差が生まれます。

仕事ができない人は、無理な仕事を頼まれると、できない理由を考えてしまいます。

できない理由を考えるのは簡単です。誰でもできます。誰でもできることをやっても、評価されません。あたりまえです。

できない理由は、心のリミッターです。自分の心にブレーキをかけてしまうので、できない理由を考えるのはやめましょう。

根拠はなくてもいいです。先ずは自分にはできると、無条件に信じましょう。

これが第一歩です。

「何だよ、けっきょく精神論の話かよ」

と言われそうですが、何をするにも精神論的なアプローチは大切です。

精神論がダメなのは、具体的な計画や対策が無いことを精神論で補おうとする場合だけです。

自分締切を作る

もらった仕事にはたいてい締切がありますよね。

与えられた締切を守れないのは三流、与えられた締切りを守るのは二流、一流は締切を自分締切を作ります。

自分締切には二つあります。

先ず、与えられた締切より早い締切を自分で決める使い方です。これは、わりと締切に余裕のある仕事を頼まれた時に使う方法です。

これは自分の心の中の締切なので、人に宣言する必要はありません。自分締切は、自分でもちょっと無理かもと思うくらいの厳しい締切を設定するべきです。

夏休み最終日に宿題が終わっていないあのギリギリの状況を、あえて自分で作り出します。

とんでもない集中力を発揮することができます。

二つ目の使い方は、与えられた締切を交渉して伸ばしてもらう方法です。

与えられた締切には、現実的に無理な締切もあります。自分が考える締切より与えられた締切の方が厳しい場合は、自分の責任で交渉しましょう。

仕事を頼んでいるきた人は、必要以上に早い締切を設定していたり、必要な工数や仕事の順序を知らない場合が良くあります。

きちんと説明して、自分が考える締切よりも余裕のある現実的な締切を設定しましょう。

現実的な締切に納得してもらったうえで、それよりも早い自分締切を設定してキッチリ終わらせましょう。 

問題を小さく切り分ける

自分締切を決めたら、やるべき仕事を小さなブロックに切り分けます。仕事の順序や優先順位を確認して、自分締切から逆算したスケジュールを作ります。

スケジュールを組むと、仕事な遅れそうな予感がするポイントが見えてきます。そのポイントで送れないための対策を考えます。

問題を小さく切り分けることには、大きな精神的なメリットがあります。

過大を大きな塊で見ると、どこから手を付けていいのか分からなくなってしまいます。

小さく切り分けて一つ一つの課題を具体的に見て聞くことで、仕事が遅れそうな理由を把握して、具体的な対策をしていきます。

一時的なストレスを恐れない

自分締切を守るのは、それなりに大変です。火事場を自分の中で意図的に作り出すわけなので、当然ストレスを感じます。

このストレスは、自分で作り出したストレスなので良いストレスです。こういうストレスは成長の糧になるので、ストレスを楽しみましょう。

火事場のクソ力を発揮して仕事を早く終わらせて、しっかり休みましょう。

仕事にメリハリをつけるということを、「適宜休むこと」だと思っている人は多いですが、これは間違いです。

短期的に高いパフォーマンスを発揮する時間があるから、休むことでメリハリがつくのです。

自分締切を達成するまでの一時的な苦痛やストレスは、一過的なものなので我慢です。

その時だけ我慢して、終わったらクールダウンして休みましょう。

あなたの評価は最高出力で決まる

仕事で安定したパフォーマンスを出すのは大切です。

でも低い水準で安定していても、「あいつは仕事ができない」という安定した評価をもらうだけです。

仕事で高い評価をもらう人は、たとえ一瞬だとしても高いパフォーマンスをいつでも自在に発揮できる人です。

そういう人は、火事場のクソ力を意識的に発揮することで、一見無理に思える課題を解決してしまいます。

ピンチの時にスーパーパワーを発揮して、問題を解決してくれたヒーローのことを、人は忘れません。

そしてその人の評価は、ピンチの時に発揮した最高出力で決まります。

いつも100%の力で走っているわけではありませんし、他の人より圧倒的に能力が高いというわけでもありません。

最高出力を発揮するのは、ごくたまにで良いんです。それ以外の時は、わりと自由に流していても問題ありません。

「火事場のクソ力」を自在に操ることができると、本当の意味で仕事にメリハリがつきます。

ぜひ試してみてください。



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