いつだって選択肢はある

おはようございます。

ハワイのロックダウンも、もう3週間になりました。

仕事をきっちりこなしつつ、空いた時間でnoteと家族の時間を楽しむ生活にも慣れてきました。

先日、嫁と息子の3人で近所の住宅街を散歩していると、嫁が道端に落ちているたまごを見つけました。

最初はイースターのエッグハントのたまごを見つけてきたのかと思いましたが、ガチたまごでした。

チキンファーム始めました（たぶん）

ハワイには野良ネコならぬ野良トリが多く、おそらくこれも野生のニワトリの卵だと思います。

嫁がボソッと、

「これ孵化したらニワトリが産まれるかな？」

と言いました。

まぁ鳥のたまごだし、当然うまく孵化すればニワトリが生まれるはずです。

実際、わが家の近所では庭でニワトリを育てている家もたくさんあります。

新鮮なたまごがエンドレスに手に入るし、いざとなったら鶏肉も手に入ります。

何かグッドアイディアに思えてきました。

YouTubeで調べてみると、たまごの孵化はホームセンターで売っているものでもできそうでした。

スーパーで売っているたまごを孵化させている動画もありました。

これはもしかして面白いんじゃない？

なんだかワクワクしてきました。

たまごを孵化させるには、39度の温度と60度以上の湿度を21日間キープすることが必要なようです。

それに一日に3回以上たまごをひっくり返してあげる必要があるそうです。

けっこうな手間です。

でも今はどうせ一日中家にいるし、生き物の世話は子供の勉強にもなります。

ホームスクールが始まって、犬の散歩が習慣になってきました。

これを機に色々な生き物に興味を持ってもらうのは良さそうです。

これは今やらないと、後で後悔するかもしれません。

さっそくホームセンターに材料を買いに行きました。

お目当ては、白熱電球とライトと温度計です。

もちろんマスクと手袋で完全防備をして、ホームデポに乗り込みました。

ハワイは現在、エッセンシャル以外の小売店は営業を休止しています。

ホームセンターが営業していたのはちょっと意外でした。

お店の様子は、入店整理とレジの列の間隔マークがあるくらいで、いつもとあまり変わりませんでした。

きっと暇を持て余した人たちが、自宅隔離の時間を利用して家のリフォームをしているのでしょう。

さて、わが家のホームプロジェクトであるインキュベーター(孵化機)ですが、30分ほどで完成しました。

先ず、アマゾンの段ボール箱にアルミ箔を張り付けて、使っていないバスタオルを敷きました。

次に、買ってきたライトと温度計を設置し、湿度を保つための水を置いて完成です。

ご覧の通り、手作り感がハンパないです。

自家製のインキュベーターなので、温度調整は蓋の開閉で行います。

作った本人が半信半疑ですが、これで21日に後に本当に生まれたらちょっと感動ものですね。

白い卵が、嫁が道端で見つけたたまごです。

茶色いのは、先日ドン・キホーテで買ってきたたまごです。

作業を終えて落ち着いて考えてみると、これもコロナの影響かもしれないと思えてきました。

毎朝子供を幼稚園に連れていき、5時までオフィスで仕事をしていた生活では、家でたまごを孵化させようなんて考えもしなかったはずです。

上手くいくかどうかはさておき、コロナ禍が収まった時に振り返った時に、いい思い出になっているはずです。

いつだって選択肢はある

今はコロナで、色々とできないことが多くてイライラすることも多いと思います。

暇を持て余して、やることがないと思っている人も多いと思います。

居酒屋へ行く、ライブを見に行く、映画を見に行く、そういった今まであたり前にあった選択肢が突然無くなると、何をしていいのか分からなくなりますよね。

やることがない、選択肢がないと思う時、たいていは本当に選択肢がないわけではありません。

選択肢はあるんですが、魅力的じゃないことがほとんどです。

たとえば、クローゼットを整理したり、古い写真をデジタル化したり。

今まで忙しくてできなかったことは、誰にだって必ずあります。

こういう時だからこそ、いつもはやらないことをやるチャンスかもしれません。

わが家でニワトリのたまごの孵化にチャレンジしているのも、同じことだと思います。

普段ならビーチに遊びに行ったり、ハイキングに行ったりする方が楽しいから、たまごの孵化にチャレンジしようなんて考えもしません。

コロナのせいで魅力的な選択肢が取り上げられて、初めて今まで目に入らなかった意外な選択肢が目の前に現れました。

やってみたら意外と面白いかもしれないし、ニワトリの鳴き声がうるさくてノイローゼになるかもしれない。

それはやってみなければわかりません。

でも、コロナ禍が収まって振り返った時、面白い時間を過ごしたと思える気がします。

もし今暇だと感じているのなら、自分の周りを注意深く観察してみてください。

今までスルーしてきた意外なことが、実は面白く生産的な選択肢として目の前に現れるかもしれません。

コロナの騒動が収まって今を振り返った時に、自分が過ごした時間が貴重な時間だったと思えるような選択肢は、必ずあります。