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生きた時間と死んだ時間

朝起きると、息子が自転車に乗りたいと言い出しました。

昨日壊れた補助輪を修理してあげたので、早速乗りたいということです。

普段は犬の散歩がてらついていくんですが、今日は自分も自転車に乗ってみることにしました。

考えてみると、息子とサイクリングに行くのなんて、生まれて初めてです。

自分の自転車をサイクルトレーナーから取り外しながら、なんか感動してしまいました。


しばらく一緒にサイクリングを楽しんでいると、道路標識に風船が3つ括り付けてあるのが見えてきました。

何だろうと思って近づいていくと、カラフルなたまごが歩道の脇の芝生にいくつも置いてありました。

イースターのエッグハントです。

アメリカは今日は、イースターサンデー。

復活祭というキリストの復活を祝うお祭ですが、何故かお菓子が入ったカラフルなたまごを探す子供向けのイベントになっています。

ハロウィンといいバレンタインデーといい、アメリカは宗教的な行事にかこつけて甘いものを食べるのが好きです。


昨日同じ道を通りかかった時に、その通りに住んでいる老夫婦が、エッグハントをやるからいらっしゃいと言っていたことを思い出しました。

ウサギの着ぐるみを着たおばさんと、ウサ耳のおじさんが笑顔で迎えてくれました。

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今は新型コロナでロックダウン中です。

いつもならウサギの着ぐるみにハグしたいところですが、ソーシャルディスタンスを意識して写真だけ撮らせてもらいました。

息子はもちろんカラフルなたまごに興味津々ですが、間接感染が怖いのでエッグハントは我慢させました。


せっかくのイースターなのに、エッグハントを我慢させるのは可哀そうです。

家に帰ってから、庭でプチエッグハントを開催しました。

たまたまプラスチックの卵が4つあったので、その中にお菓子を詰めて庭に隠しました。

息子は大喜びです。

おそらく賞味期限が切れているであろうスターバーストとスキトルを食べながら、彼の心のノートにはイースターが宝探しの祭りとして記録されたことでしょう。


思い返してみると、ここ数週間で息子と一緒に過ごす時間は一気に増えました。

何かを一緒にする機会も増えました。

新型コロナの影響で、ホームスクールを始めてお互いずっと家にいるからですね。


嫁との関係も、以前よりうまくいっている気がします。

ロックダウンが始まって、最初のうちはストレスから喧嘩もしましたが、この頃はほとんど喧嘩もなくなりました。

それどころか、毎日一緒に散歩に出かけることが習慣になり、コミュニケーションの量も質もだいぶ向上しました。


わが家の場合、新型コロナは家族の絆を強くしたようです。


ニュースを見ていると、外出禁止やロックダウンの影響で離婚したとか、家庭内暴力の被害が増えたといったニュースをよく目にするようになった。

コロナのせいで家にいることが多くなった弊害は、家族の関係にも色々な影響を与え始めているようです。


コロナの影響で外に出られないストレスや、先行きの不安などがあるのはよくわかります。

だけどせっかく家族との時間が増えたのだから、家族との時間を楽しまないのはもったいないなと思います。


アメリカのインフルエンサーが、YouTubeで面白いことを言っていました。


その人は、コロナの隔離状態は今後3カ月から6ヶ月以上続くと予想しています。

この3ヶ月から6ヶ月のという長い時間を、生きた時間にするのか、死んだ時間にするのか、それを考えて毎日を過ごしている。

そういった意味のことを話していました。


コロナの影響で自宅で過ごす時間が増えていて、それ自体は不便極まりない状態です。

しかし、この状況を嘆いていても、何も生産的なことはありません。

状況を変えられなくても、自分がどう行動するのか、どう時間を過ごすかは自分しだいでどうにでもできます。

どんな状況でも、生きた時間の過ごし方はあるものです。


南アフリカで初の黒人大統領になったネルソン・マンデラも、アメリカの黒人公民権活動家のマルコム・Xも、刑務所の中で勉強をしてその後活躍しました。

彼らは刑務所の中の時間を、生かしきったからこそ、その後大きく飛躍したのです。


今のこの状況は、いつか終わります。

終わった時にそれまでの数か月から半年が、生きた時間だったのか、死んだ時間だったのか、振り返る時が必ず来ます。

その時に後悔しない時間の使い方が、大切です。


楽器の練習をしたり、本を読んだり、資格の勉強をしたり、英語の勉強をしたり。

家にいる今だからこそできることは、たくさんあります。


僕は、この自宅で過ごす時間を、家族と時間を過ごせるボーナスタイムと考えることにしました。

この状況がどのくらい続くのかはわかりませんが、こんなに家族と過ごす時間は、今後ないかもしれません。

この状況が終わって元の生活が戻った時、家族の信頼関係が今よりも強くなっていれば、とりあえず僕は満足です。


別にコロナの影響で始めたわけではありませんが、あいかわらずnoteは毎日続けています。

どちらも、今のところ楽しんでやっています。

もしこのまま毎日2000文字のnoteを書き続けたら、半年後には本6冊分にくらいの分量になっているはずです。

今書いているnoteを本にするつもりはまったくありませんが、本を書ける書き手には一歩近づいているはずです。

コロナが収束して家を出た時、自分が生きた時間を過ごしてきたと思えるよう、頑張ります。


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