あゝ、奥深き恐怖の抗うつ薬

前回は久々の更新だったのですが、たくさんの方に読んでいただけて嬉しいです。
ありがとうございます☺️
前回の投稿↓

今回はうつ病宣告を受けてからこれまでに飲んできた薬について書いてみようと思います。
こちらの投稿でもちらっと書いたのですが↓

心療内科や精神科で処方される薬って単純に怖くないですか？
イメージ的に中毒になって将来的にその薬ないと生きていけなくなるんじゃないかってわたしは思っていました。
というか「向精神薬」っていう字面がもう恐怖なんよ。
覚醒剤に近いものを想像しません？
もともと曽田家はなるべく自然治癒を目指す方針で、
「体の中の悪いものをやっつけるための熱なんだけん無理に下げん方が治りが早いわね。布団かぶって汗かくだわ」（←出雲弁）
という母の一声で高熱時の解熱剤もほとんど飲まなかったくらい薬を遠ざけていました。

そんなこんなもあってなるべくなら飲みたくなかったのが本音なのですが、
心療内科に連れて行かれたときは思考能力もなかったので、言われるがまま飲み始めることに。

結果的に、

今の曽田麻衣子が生きているのは抗うつ薬のおかげである！！！

と言っても過言ではないです。
いやほんとに。
だってもう生きたくなかったので。
今日を、明日を生ききるために必要なものでした。

ただ、自分に合うものに出会うまでには結構な月日を要しました。
「抗うつ薬　種類」「うつ病　薬」
とかでググったらすぐに出てくるのですが、思った以上に種類があります。
わたしも数えてみたらこれまで８種類も服用していました。

そして飲み始めると、気分や体調が変化するのが如実にわかって
「こんなに影響があるのか！！！」
とびっくり。
相性によっては副作用が強すぎて余計弱ることもあります。
更に抗不安薬や睡眠薬を併用する場合や、副作用の対処のための薬を処方されることも多いです。

それから、うつ病治療について調べていると、

”抗うつ薬なんてものは不要！！！
医者や製薬会社に踊らされているだけ。
飲まなくても治ります！”

という訴えもあります。
個人的には飲んで良くなったので、飲まなかった場合のことは分かりません。
栄養バランスの良い食事で治療を助ける「うつけしご飯」も話題です。

どんな選択をするかも、どんな考えを持つのも自由です。
ただ、

・今どうしようもなく辛い
・明日を考えると涙が出る
・眠るのが怖い、眠れない
・死にたい、消えたい
・食べられない

など、心や身体からのSOSを感じとった人、
または身近な人が潰れそうだと心配する人に考えてみてほしい。

そりゃあ規則正しい生活、適度な運動、栄養満点ご飯が良いのは言わずもがなわかっていますよね。

ではきみに問いたい。
生活を改めるエネルギーがあると思っておるのか？
料理をしたり新たにジムに通う気力がないからこまっておるんじゃろ？
HPが切れておるのじゃ。
もうこうなったら頼れるもんに頼るしかないのではないか？

↑ハリーポッターより、日本語吹き替え版ダンブルドアの声で再生してください

あくまで現時点でのわたしの考えではありますが、一刻も早く少しでも楽になるために、科学の力に頼ってみてもいいんじゃない？と思います。
元気になろうとか、走り続けるためにではなく
あくまでいつも通りの自分を取り戻すことを目的に。

もし抗うつ薬に頼らずに寛解した方や、服用を後悔したことがある方がいたらぜひコメントで教えてください＊
ちなみにまだ断薬経験がないので、その辺の苦労はある意味楽しみにしております。笑

以下、これまで飲んだ薬と効果、副作用などを書いてみます。
興味のある方は読んでみてください。

1. サインバルタ（デュロキセチン）　　▶︎１週間

初めて飲んだ抗うつ剤。
これがわたしには全く合わなかった〜
既にあった寝られない、食べられないという症状が更に強まってしまいました。
食べようとすると吐き気をもよおすようになり、危険ラインまで減っていた体重が１週間でまた1kg減ったので即中止。
ちなみに友達はこの薬で寛解したので、本当にひとそれぞれ。

2.リフレックス（ミルタザピン）　　   ▶︎2週間

めちゃくちゃ元気になりました！！
久しぶりに心が上向くのを感じました。
ただ、興奮状態になるのかほとんど眠れなくなり、中止

3.トリンテリックス　　　　　　　　   ▶︎22週間

リフレックスほどの効果は感じませんでしたが、とりあえず睡眠と食欲にすこし改善が見られたので継続することに。
もともとゆっくりじわじわ効いていく薬だと説明を受けました。
1錠10mgではじめて、6周目からは2錠20mg服用
ただある程度の効き目から変化がないので次の薬を試してみることに

4.エビリファイ　　　　　　　　　　   ▶︎１週間

あんまり記憶がないのですけど（すみません）
たしか夜中に吐き気があった気がします。
合わなかったから即中止してますね〜
トリンテリックスと併用して効果をもうひと押しするために飲んでみました。
一旦トリンテリックスのみに戻っています。

5.パキシル　　　　　　　　　　　　   ▶︎2週間

こちらも悪くはなかったのですけど、軽く蕁麻疹が出てしまいました

6.ジェイゾロフト（セルトラリン）　   ▶︎38週間

こちらを飲んでだいぶ回復しました！
人に会うのが億劫でなくなったり、自分から予定を入れられるように。
疲れやすいものの、仕事以外の日常生活が送れるようになりました。
ただ最初はお腹がゆるくなって大変でした〜
1日何回トイレ行ったんだろ…
そのうち慣れたのですが。
1錠25mgからはじめて段階的に増やしていき、最終的に4錠100mg服用。

7.レキサルティ　　　　　　　　　　　▶︎22週間

しばらくいい感じだったのですが、1日活動すると次の日は寝込んでしまうので、仕事復帰するにはもうちょい効果を高めねばということでジェイゾロフトと併用し始めました。
しばらくは大きな副作用もなく、じわじわ高まるであろう効果に期待していたのですが、服用後５ヶ月目くらいになんとも言えない謎のゾワゾワ感に襲われました。
むずむず足症候群ってご存知でしょうか？
脚の内部やお股のあたりを虫がはっているようなむずがゆい感覚で、とにかくじっとしていられない症状です。
わたしは小学生の頃に経験したことがあって、授業中めちゃくちゃ辛かったのを覚えています。
それによく似ていて、だけど脚ではなくどこと言えない身体全体の内側から不快感に包まれるような、耐え難いゾワゾワが始まりました。
ペース的には１週間のうち１、２回ではあったのですが、始まるととにかく止まっていられないので眠ることもできません。
一晩中、ひとりでリビングを行ったり来たり歩き続けたこともありました。
後に分かったのですが、これはアカシジアと呼ばれる副作用でした。
抗精神薬や抗うつ薬によって引き起こされることがあるそうです。
５ヶ月も服用しているのに今更でてくる副作用があることにびっくりしました。
油断ならない…。
ということで中止。
ずっと1錠1mg服用。

8.イフェクサー　　　　　　　　　　   ▶︎現在28周目

一番長く服用していて、現在もお世話になっている薬です。
日本では2015年から使われるようになった比較的新しいものになります。
こちらはジェイゾロフトとは反対に便秘になりました。
もともとは快腸体質で、なんなら1日2､３回出ることもめずらしくなかったのですが、
最初の方は5日間出ないこともあってびっくり。
センノシドというお通じを良くする薬も出してもらいました。
徐々に良くなってきて、現在も便秘気味ではありますが許容範囲になりました。
肝心の効果は上々です！
もちろんそれまでに飲んでいた薬の力もあり、仕事復帰を考えられるまでになりました。
1カプセル37.5mgから始めて、1カプセル75mgに増量し、現在は3カプセル225mg服用中。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました♡
なにか質問あれば答えられる範囲で答えます。
ぜひに。

参考
https://cocoromi-mental.jp/cocoromi-ms/psychiatry-medicine/venlafaxine/about-venlafaxine/