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海外就労を希望するシニアが増えている

私は普段業務上、企業の採用に関わることも多いのですが、最近定年前後のシニアの求職者が増えているなーと感じます。

中にはコロナで会社の業績が悪くて事業縮小、というケースもあるようですが、多くは
「これまでの自分の経験を活かして、活気のあるアジア、特に勢いのあるベトナムで働きたい」
という方が多いです。

実際にそういう方は、海外拠点のトップや日本本社でも部長クラスを勤めていたりして、特定分野での経験が20年、30年という方が多く、
「こんなハイレベルな人が現地採用(のような待遇が決してよくはない求人)に応募するの!?」
と驚くほどです。

こうした流れの背景としては、これまで安定して日本企業で勤め上げてきた反動で、定年が見えてくる中、住む場所、仕事ともに、日本で落ち着いてしまうより、活気のあるアジアで刺激のある生活をしたい、という方が増えているのかなと思います。

また、シニアの方が増えるにつれて、現地採用のあり方も変わってくると思います。具体的には

- シニアの方を採用できるように、これまで駐在員が担当していた高いポジションの現地採用が増える
- コストの高い駐在員から現地採用への切り替えが進む
- 若手の現地採用求職者はシニアの方との競合にされされるので、高給の仕事、経験が求められるポジションへは(短期的には)就職しにくくなる。ただ現地採用の需要全体が増えると思うので、長期的には就職しやすくなる。

と言ったことが起きるのではないかと思います。

総合的には駐在員から現地採用へ移行が進むので、海外で働きたい人にとってはチャンスは増えるのではないかなと。

今後の移り変わりが楽しみです。



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