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ベトナム就職(東南アジア就職)で転職エージェントを使う際に知っておくべきこと〜その1〜

ベトナムでの就職では仕事探しでエージェントを使うのが一般的だしオススメです(ベトナムでの経験を元に書きますが、東南アジアの他国も似たような状況だと思います)。

エージェントは何社もありますし、就職活動の心強い味方ですが、いろいろと注意も必要です。自分の経験からエージェントを使った転職活動で注意すべきことをまとめます。

1.エージェントの立場(インセンティブ)を理解する

エージェントは求職者を企業に紹介、入社させることで企業から手数料を受け取っている
まず初めに知っておくべきことは、エージェントは応募者を企業に紹介、採用が決まり、実際に入社することで報酬が(企業から)もらっている、ということです。つまり、エージェントのインセンティブは、

「全ての転職者に就職先を見つけること」
ではなく、

「企業の求人にあった転職者を見つけること、満たすこと(=仕事が見つからない転職者がいても問題ない)」
です。

ちなみに、手数料は一般的に入社した人の年収の2割程度が相場ですので、
例えば月収30万円のポジションであれば、
30万円×12か月×0.2=72万円
がエージェントの手数料になります(勿論内定が出ても応募者がオファーに応じなければ手数料は発生しません)

そのため、エージェントは、次のようなスタンスになりがちです。これらが悪いと言うことではなく、相手がこう言うスタンスでいることを知っておくことで、相手の真意をはかりやすくなったりします。

応募者には面接に通って欲しいと思っている
企業の面接に通ると言う点ではエージェントはどちらかと言うと応募者側の味方です。

ネガティブな情報でもエージェントには正直に相談するのが良いと思います。エージェントも企業に対して嘘はつけないでしょうが、ネガティブな情報を積極的に企業側に伝えるようなことはしないはずです。

企業に直接聞きにくいこと(待遇など)もエージェントにはストレートに聞きやすいです。

応募者と企業が本当にマッチしているかどうか、よりも、「まずは(どこでもいいから)応募者を入社させよう」という気持ちが働いてしてしまう。
保険の営業さんが保険を、証券会社が投資信託を売りたい、不動産業者が物件を自社から買って欲しい(借りて欲しい)と考えるのと同じです。

お客さんの利益よりも、まずは自分から買って欲しい、と考えてしまうのは(営利活動であることを考えれば)自然なことです。

エージェントの社員さんには、稼いだ紹介手数料がダイレクトにボーナスや報奨金として支払われるので必死です。

そのため、応募者自身が興味がないような求人でも、やや強引に応募させようとするような担当者もいます(多いです)。求人を無理に勧められても、興味がない場合はキッパリ断りましょう。

応募者に対してネガティブなことはあまり言わない
応募者に面接に通って欲しいと思っているエージェントは応募者にネガティブなことを言って自信を失わせたりしません。

むしろおだてて、応募させる気にさせたり、自信を付けさせたりするので、エージェントの担当者との面談でやたら褒められても話半分くらいに受け取っておいた方がいいです。

エージェント担当者に「**さんのことはとても高く評価しています!」と言われても、まあ、今から企業の面接を受けさせる応募者をおだててるんだな、くらいに受け取っておきましょう。

エージェントとしては、応募者をおだてて面接に行かせ、内定をとらせ入社させることでお金を稼いでいるので、まあセールストークです。

私もある求人に応募しようとしていた時は、「私は○○さんのことはとても高く評価しています!」とかなりおだてられました。

ところが、その求人が(書類選考で)ダメだったあとは、「○○さんが通りそうな企業はこことこことここくらいじゃないですか?」と言う感じにあからさまに手のひら返されたのをよく覚えてます。

それ以来、エージェントの言うことは9割引で聞くようにしようと心に決めました(笑)

以上のような点はエージェントの立場を知っていることで、適切に対応することができるようになります。

その2に続きます。


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