ピアノ作品の200年を巡って①バッハ《パルティータ第1番BWV825》
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685−1750)は、鍵盤楽器のためのパルティータを6曲残しています。
「パルティータ」というのは、17〜18世紀に用いられた器楽曲のジャンルの1つで、もともとはイタリア語です。17世紀のパルティータは、いわゆる「変奏曲」と同じ意味で用いられていました。
ある主題をもとに、リズムや拍子を変化させたり、装飾を加えたりしてアレンジしていく形式です。
変奏曲自体は、モーツァルトのきらきら星変奏曲や、シューマンのアベッグ変奏曲など、18世紀以降の作