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デザイナーが簿記3級合格で得たもの

🎄Money Forward Design Advent Calendar 2023の5日目の記事です🎄

はじめまして、マネーフォワードのsotaです!
人事労務領域(HR)のプロダクトのコミュニケーションデザイナーをしています。

普段の業務ではデザインの世界を中心に生きていますが、新たなチャレンジとして簿記の学習に取り組み「日商簿記検定3級」に合格することができました(やりました!)。

一見、デザイナーとは遠い関係にありそうな簿記の世界ですが、いざ一歩踏み込むととても面白く、「社会人1年目に学んでおきたかった」と思ってしまうほど有意義な体験でした。

興味を持ったきっかけは?

振り返ると「周りの環境に恵まれたこと」が大きかったと思います。機運が高まったタイミングで思い切って新しい世界に飛び込んでみることも時には大切ですよね。

ざっとまとめると当初の気持ちはこんなところでしょうか。

  • お金のサービスを提供しているマネーフォワードの一員として知識をつけたい

  • 中核プロダクト「マネーフォワード クラウド会計」の解像度を高めたい

  • 個人的な家計や様々なライフイベントのお金の管理に役立ちそう

  • デザイナーの簿記取得&学習をしている仲間が周りにいて刺激を受けた

有志で集まり情報交換や相談ができる環境がモチベーション維持に繋がった

簿記ってなんだ?

簿記と聞くと、数字や複雑な計算がたくさん出てきて何だか難しそうなイメージがありますよね。自分も最初はそういった印象で、そもそも何の為に簿記があるんだろう?何に役立つんだろう?という段階からのスタートでした。

改めて調べてみると簿記とは、

日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能

https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/about

と表現されています。つまり簿記とは「企業のお金の流れ」を把握するために行うという理解でいれば良さそうです。

続いて今回取得した日商簿記3級はこんな位置づけとして案内されています。

業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。

https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class3

「ビジネスパーソンが身に付けておくべき」「必須の基本知識」などなど、デザイナー目線で見ても、どうやら人ごとではなさそうな気がしてきませんか?

直接実務に関わることが少なくても、会社の経営状況を理解したり、コストに関わる知識は持っておきたいですよね。こういった情報に触れていく中で熱が高まり、簿記の学習をスタートするに至りました。

どうやって学習した?

一般的に、簿記3級の取得にかかる時間は「50~100h程度」と言われています。毎日1h学習するとしてもざっと2〜3ヶ月となかなか道のりは厳しそうです。

社内外に溢れている、既に簿記取得をされている先輩方(デザイナーのみなさん)の情報を参考にさせていただきつつ、自分に合いそうなものをピックアップして学習を進めていきました。

↑ 学習の参考にさせてもらったまつこさんのnote

学習スタイル

  • 学習期間は2ヶ月

  • 散歩タイムや通勤時間も活用しながら毎日1hを捻出

  • 学習はYouTube中心

やったこと

  • YouTubeの講義動画を2周(1ヶ月目)

  • ネット模擬試験を7回受講(2ヶ月目)

  • 模擬試験でミスした問題の復習(試験直前)

  • 苦手分野のテキスト読み込み(試験直前)

やらなかったこと

  • 参考書を通しで読む → 辞書的に使うにシフト

  • 書籍の問題集 → 紙の回答用紙の用意が辛くて断念

  • ノートにまとめる → 計算のメモに使う程度にシフト

  • アプリ学習 → YouTubeに集中する

振り返ってみると、動画中心で学習することで気軽に続けられたことと、試してみて自分に合わないことをやらないこととして決めたことが無理なくやりきれたポイントだったと思います。

勉強開始をしたのが6月頭で、約2ヶ月後の7月末には無事合格することができました!

合格後は、次にバトンを渡すべく、学習方法の細かいポイントや試験当日の様子についてドキュメントにまとめて社内へシェアさせてもらいました。

簿記への思いが溢れたレポート(社内向けなのでぼかしでごめんなさい!)

簿記を学んで良かったポイント

はじめは特に大きな目的はなく、半ば勢いで合格まで走り抜けましたが、会計の基礎的な知識がついたことはもちろん、他にも「簿記を学んで良かった」とあとから感じるポイントがいくつかありました。

学習の習慣が確立できた

まず、業務以外の時間でインプットをする習慣を身につけることができました。「2ヶ月継続できたしもっと行けるだろう」の精神で、途切れることなく毎日1h、買って満足していた積読を消化したり、グローバル化の波に対応すべく英語学習の時間をコツコツ続けることに成功しています(この記事を書いている時点ではしっかり継続中です!w)

お金にまつわる情報感度が高まった

自分に関係がありそうなお金まわりの情報をより能動的にキャッチアップするようになりました。普段担当している人事労務領域で目まぐるしく変わる制度変更や法改正(お金や数字がつきもの)の理解のために周囲の情報も含めて深ぼるようになったり、経済ニュースで扱われている金融政策や税金などの情報などにも今まで以上にアンテナをはれるようになりました。直接は簿記とは関係ないかもしれませんが、基礎的な知識を身につけることで世の中のお金の流れや仕組みについてもっと知りたくなったのかもしれません。

バックオフィス業務を前に進める意義を自分ごと化できた

これが自分にとっては1番大きな学びでした。「バックオフィス業務の大変さ」について、さまざまな情報に触れる中で言葉では理解していたつもりでしたが、いざ実際に仕訳や決算に取り組む中で、基礎的な入り口に触れただけでもその苦労を垣間見ることができました。

自分が担当する人事労務領域においても給与計算や社会保険事務、年末調整など最終的に会計業務とリンクする部分が多くあります。

そんな、企業の運営や成長を続ける上で重要なバックオフィス業務を大きく前に進めるためのプロダクトに関われること、その意義ややりがいの大きさについて再認識することができました。

いちデザイナーとして、こういった大きなチャレンジに挑める環境が本当に恵まれており幸せだなとしみじみ思います。

気づかせてくれた簿記にも感謝です🙏

さいごに

マネーフォワードでは、一緒に働けるデザイナーを募集しています。記事の中でも触れたように、マネーフォワードにはやりがいや社会的意義の大きい分野にデザイナーとして関わり、挑戦していける機会が多くあります。

もし少しでも興味を持っていただいた方は、カジュアル面談も実施していますのでお気軽にご参加ください。

アドベントカレンダー6日目はきなこさんです🎄お楽しみに!

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