忘れられない、「ただの夏」
夏が終わった。
誰の人生にも、一つや二つ、楽しかった夏の記憶があるだろうが、なぜかこのコロナ禍の2020年の夏は、コロナ禍ゆえに、なのかもしれないが、(コロナ禍なので大っぴらに言うのはいささか憚られるが)僕にとって最高に楽しいものだった。
珍しく人を招いてホームパーティーをした。楽しんでもらえたし、自分たちもとても楽しかった。
誕生日に出かけてブラッスリーで美味しいものを食べワインを飲んで、表参道のカフェのテラスで青い空と羽田空港を目指す飛行機のお腹を眺めた。
学芸大学のマッターホーンで1時間並んで、昨年からずっと食べたいと思っていたモカパフェを食べたこと。
炎天下で汗だくになりながら、プレーしたゴルフ。
片道300km ドライブして、日帰りで出かけた斑尾高原でのトレッキング。
夕方の江ノ島に散歩に出かけ、夕陽を見て、近くのモスバーガーでノンアルコールモヒートを飲んだこと。
それにインスパイアされて自宅でもモヒートを作るようになったこと。(ミントの栽培も始めた)
夕暮れ時の根岸森林公園も素晴らしかった。
週2でジムに出かけ、充実した筋トレをした。
そのどれもがキラキラと輝く宝石のような思い出になって、僕の中に蓄積された。
さよなら、最高の夏の日。いつまでも忘れないよ。
テーマソングは「ただの夏」だった。
けもの(青羊さん)、オーニソロジー(辻村泰彦さん)が作った名曲。菊地成孔のブルーノート講演で披露された際に知った曲。
今は菊地氏の有料チャンネルで見て聞くことができる。
僕はこの曲と共に、2020年の夏をずっと記憶するのだと思う。
彼女が眼鏡をはずしたら ソーダ水の泡がはじけて
これはただの夏 高気圧の勘違い
車で迎えにゆくから
冗談で 海に行きたいと言ったのにな
さよなら、夏
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