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断片的なものの社会学

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岸政彦「断片的なものの社会学」に触発されて書く、断片的過ぎる思い出たち
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2019年9月の記事一覧

ラクビーワールドカップとカルバンクライン「エタニティ」の偶然かつ永遠の関係

ラクビーワールドカップとカルバンクライン「エタニティ」の偶然かつ永遠の関係

あいにく開催中のラクビーワールドカップには興味が湧かないのだが、「ラクビーワールドカップ」でふと思い出したのは、1995年のオーストラリアでのこと。

5月に日本からオーストラリアに旅立ち、シドニーで2週間ほど過ごした後、ふと思い立って Thredbo という New South Wales 州のスキーリゾートに行くことを決め(オーストラリアのスキーシーズンは5月下旬から始まる)、グレイハウンドの

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人生は断片的なものが集まってできている

人生は断片的なものが集まってできている

社会学者の岸政彦が書いた「断片的なものの社会学」というユニークな本がある。その名の通り、著者の断片的な、しかし忘れられない記憶の数々を記した本だ。タイトルは、その最初の見出しから取った。

最近ぼくも、過去の断片的な出来事の記憶が、唐突に、ふと蘇って来ることが多くなった。何故かは分からない。というのは嘘で、菊地成孔のブログで「ミッシングパーソン」のことを読んだからだ。

人生のある時期に出会い、場

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