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人生セーブデータinイギリス-43

Week43

夜の知らない土地は怖い

ほんと、たまに人間の尊厳を捨てるレベルで全てがめんどくさくなる。自分はかなりめんどくさがり屋なんだな〜。
今日は晩御飯食べた後に散歩した。

21時ごろに家を出たけど、外はまだ明るい。
プラーっと歩いて、知らない道に入った。ぶらぶら知らない道を思ったままに歩いていく。

初めて歩いた道だと、土地勘がないから歩いていて新鮮で面白い。
その一方で、今日は歩いたのが夜だったし、知らない道を歩く時間が長くなればなるほど怖さも覚える。

日は長いとはいえ、だんだんと暗くなる中で知らない土地にいるという不安。久々に感じた。

結局マップを見ないと家に帰れないレベルのところまで来てしまった。
人通りの少ない山に面した道や、坂道を登ってやっと家に帰った。
ちょっとだけ怖かったな。

でも猫5匹くらい見れたからいっか。

もっと1日を大事に

今日は作りたいもの作ってた。アイデア発散させてる時間は好きだけど、ついつい長時間PC画面見てしまうのはダメだなあ。

俺みたいなめんどくさがり屋は、気を抜くとすぐに家に引き篭もりがちになってしまう。特に仕事がない時期は特に。買い物くらいしか、外に出る用事がなくなってしまうから。
きっと、10ヶ月過ごしたことで慣れてしまった部分も多いんだろうな。前は用事がなくても、もっと外に出てたんじゃないか?

もっと、1日1日を大事にしないと。前はもっと意識て来てたはず。もう1年ちょっとしかないんだから。

頑張ろうと思える理由

買い物に行こうと思ったら、インターン時代の仲間から電話がかかって来た。いきなりすぎてびっくりしたけど話せて楽しかった。

この人の価値観とか、感性とか面白くてすきなんだよね。
1年ぶりくらいに話したけど、面白かったなあ。

この日記を「ジャンプみたい」と言ってくれて嬉しかった笑。

向こうもいろんな経験をしてて、面白い価値観を得ていた。
負けてらんない、もっと頑張るぞ。

ロンドン着

今日はロンドンに来た。普段歩いてばかりで久しぶりに電車に乗ったら、すごい疲れた。。

1度乗り換えをしてロンドンに来たんだけど、乗り換えたタイミングで前の席に、娘さん2人と両親の4人家族が座った。
娘さんは多分、3歳と5歳とか。なんだけど、ご両親の英語の発音がえげつなく綺麗でびっくりした。先生とかやってらっしゃる?と思うくらいに綺麗な発音で、娘さんたちも発音が聞きやすい。
4人でカードゲームをしたり、色々お話ししてたんだけどリスニング勉強にと少し聞かせてもらいました。

電車の中で、「あ、そういえばロンドンにバンクシーの画あるよな」と思い、マップを調べた。
駅からホテルまで少し遠回りをすれば2つ見に行けそうだったので、寄り道することにした。

駅からホテルまで、歩いて1時間半くらい。歩く。

ロンドン、1個1個の建物がでかいなあ。前にロンドン来た時も思ったけど、
札幌から東京に来た感覚と、似たようなものを感じる。マンチェスターからロンドンの方が時間かかるけど。

あと、ロンドンの方が英語聞こえやすい気がするな、気がするだけだが。

バンクシーの画の元へ歩く。1つ目は、郵便局の近くにあるらしいが、それっぽいものを見つけられない。
反対の歩道から見たり、いろいろ探してみたけど見つからず。
もしかしたら、消されたりしてるのかもね。一応サイトでは現存してると書いてたけど、いつの情報かもわからないし。

2つ目へ移動。1つ目の場所からすぐ近くにある。マップみながら歩くけど、また見つからん。
気づいたら、あると思わしき場所を通り過ぎていた。

「こっちもないのか〜」と思いながら道を戻っていくと、見つけた。あった。
けど、もうぼやぼやしていて、あまりわからなかった笑。
2007年の画らしいからな。17年経っていればそれも仕方ない。
けど、初めて本物を見れたのは嬉しかった。

元はこれ

そしてホテルまで歩く。
ロンドンを歩くのは楽しい。ロンドンは歩いてる時が1番楽しいからねえ。

日本食レストランを見つけたり、おしゃれなお店を見つけたり、面白い看板を見つけたり
おもろいねえロンドン。

バスとか乗ってもいいんだけど、やっぱ歩いてる時に不意に見つけたものが面白いから好きなんだよね。景色も綺麗で見てて楽しいし!

15時半ごろに、駅についてから歩いて、ホテルに着いたのは17時半だった。
もう結構疲れた。。そこそこ重めのリュックを背負って歩くのは疲れるんだった。忘れてた。

10分くらい休憩して、次の目的地に行く。
「ロンドンスタジアム」!!!

ここも歩いて1時間。歩くぞおおお

ホテルの横にはモスクがある。ここもパキスタン系の人が多い土地だ。
マンチェスターにもあったように、ロンドンにもそういう地域があるんだな。

歩いていくと、歩道に出店がたくさんあった。果物、衣服、魚、野菜などなど。道がめっちゃ混んでる。
中には「ガザの子供たちに寄付しまーす!10ポンドでもペンスでも、募金をお願いします!」と叫んでる人がいた。
普通のTシャツのおじさんだったけど、ほんとに寄付してんのかな?

そのあとも細い道を歩き進んでいくと、サイクリングロードみたいなところに出た。
ほのぼのとした道。サイクリングロードを出ると、すぐそこにスタジアムが現れた。

でっけえ。工事してて、スタジアムの周りをぐるっと歩くことはできなかった。
クラブショップも閉まってたあ。。

スタジアムに着いた時くらいから、疲れたのか、頭が痛くなって来た。
そういえば今日コーンフレークしか食べてないしな、エネルギーが切れたのか。

近くにあったマックに行ってダブチのセット食べた。元気になった。
そしてまた1時間かけてホテルまで歩いて帰った。

途中で俺の前にいたカップルがめっちゃ仲良さそうで、見ててほのぼのした。
地下鉄の駅の前でお別れなのか、キスもしてた。日本じゃあんま見ないよね〜。

21時ごろ、ホテルに着いた。流石に疲れたあああ。
23km歩いてた。ハーフマラソン?

不思議なことに、前よりも少しマンチェスターをホームに感じられているのかもしれない。
知らない場所に1人でいる、ということもあり、やっぱ少し不安や怖い気持ちもある。
そんな時に前よりも「マンチェスターに帰って安心したい」という気持ちが大きくなった。

どんどんマンチェスターが自分のホームに感じるようになってきたことを、ロンドンに来て気づいた。

イギリスに来て300日目(長いよ)

ロンドン2日目。朝7時すぎにホテルの朝食を食べる。
クロワッサン、パン・オ・ショコラ、ハム、チキンを食べたあとに、パンケーキとコーンフレークを食べた。
欲を言えばスクランブルエッグとか食べたかったなあ。

昼ごはん食べなくてもいいくらい、いっぱい朝ごはんを食べることが、今日の目標です。

部屋に戻って、支度をして、8時15分くらいにはホテルを出た。

まずは、バンクシーの画があるであろう場所へ行く。
通勤、通学で歩いている人がたくさんいるが、本当に映画の主人公みたいな人が多い。
ちょっと気持ち悪いかもしれないけど、人を見ているだけでも面白い。すごいなほんと。

ホテルから30分くらい歩いて到着。ここは綺麗に残ってて見ることができた。
この周辺はアートが多い。

そしてまた別のバンクシー地点に20分かけて移動する。

歩いてて思ったんだけど、死ぬほどカフェ多いな。コンビニより絶対多い。
しかもスタバとかコスタだけじゃなくて、チェーンなのかどうかわからないような、おしゃれなカフェが多い。

コーヒーって、どうしてそんなに人気なの?人間はみんなカフェインを求めてるってこと?

調べました。
なんか心理的、社会的、化学的な側面があるみたい。

飲めば飲むほど、苦さ、酸っぱさを好きになっていくという心理的効果。
高価ではなく、同僚や友達と一緒に楽しめるという社会的効果。
豆を挽いた時に出るジアセチルっていう成分が生み出す匂いが、やみつきになるらしい。

あとコーヒを飲むと疲れ、眠気、だるさを感じにくいらしい。そうなん??

まあ甘いの苦手な人は苦いの飲むし、その逆も然りだもんね。そりゃ飲む人が多いわけだ。

で、歩いてたら、Amazon freshを見つけた。これ、会計しなくても自動で精算されるみたいなやつよね?
アマゾンアカウント持ってなくても、最初にカードタップして、買い物してそのまま出たら清算されるらしいよ。すっげえ。
用事もないし寄りはしなかったけど世界の最先端を少し感じた。

そのあと、たまたまニュースで見てた、パレスチナを支持した人が襲ったバークレイズ銀行を見つけた。

そしてバンクシー周辺まで来たけど、見つからない。出てる画像を元に探してみる。
それっぽい建物を見つけて、やっと画を見つけた!

満足して、大英博物館に向かう。
開館時間の10:00ぴったりに着いた。

けど、めっちゃ並んでる。。。
平日だし空いてるかな〜と思ったけど、甘かった。

そしてそこで予約が必要なことを知った。
え、そうなん。。まあそれもそうか。。

今日で予約取れるのは11:40から。それだと都合があまり良くない。
明日にしよう!明日11:00から予約した。

どうしようかな、と思ったけど、元々明日行こうと思っていたエミレーツスタジアムに行くことにした。

博物館からは歩いて1時間ほど。
静かな住宅街とかを通って、道を抜けたところにいきなりスタジアムが現れる。
かっこいい。。。

やっぱスタジアムの近く、周辺をぐるっと回れるの楽しい。
レジェンドの記録がそこらじゅうに書いてあったり、ファンの記録が書いてあったり、クラブの歴史を感じるスタジアムだった。

冨安もいたよ。ここでプレーしてるのか。。改めてすごいな。

そしてクラブショップでお土産買った。キーホルダーは日本でも買えそうだし、紅茶パック入りカンカンにした。

いやーよかった。めっちゃよかった。最高。

そして、今日のメインイベントがあるロンドンコロシアムに向かう。1時間半歩き。
流石に足が痛くなってきた。もう20km歩いてる。

なんとか着いた。けどお腹すいちゃったから近くのコンビニを探す。
朝ごはんいっぱい食べたのにな。

ドーナツが安く売られてたので、買って食べた。
そして会場へ。

人がたくさんいる。場内に入る。

凄い。。。思ってた以上にすごい。。ステージ、席、天井、照明、めちゃくちゃ綺麗。。

14:30、劇が開演した。
なんかもう最初から泣きそうになる。曲がやっぱりいい。。

個人的に、「あの日の夏へ」は、日本にいた時ピアノでほぼ毎日弾くくらい好きなんだよね。

劇は16時ごろに一度15分休憩を挟んだ。
前半で思ったこと。

役者さんってやっぱすげえ
感情によって声の出し方を分けている感じ、やっぱすんごい。もっと舞台みたいなと思った。

だし、みんなキャラと声が似ていて、イメージ通りにすっと入ってくる。それも凄いよな。

千と千尋のキャラ、3Dにすると、なかなか怖い
最初、お父さんとお母さんが豚になるシーン、子供ギャン泣き笑。
出てくる神様とか、カオナシとか、3Dで立体になると、結構怖い。

まっくろくろすけ、人気すぎ
こいつら動くたびにめっちゃウケてた。大人気すぎる。

幕間で気づいたんだけど、ステージの下にオーケストラいたんだ。
音すごいなとか、動きに音を合わせるのはどうやってるんだろうとか思ってたけど、

指揮者が下から頭を出して舞台を見ながらそれに合わせて指揮を振ってた。
神技じゃない??神じゃない??

それを知ってから、より音を楽しめた。

そして公演が終わった。公演終わったあと、演者の方々が順々にステージに集まってきて、お辞儀して拍手もらってる瞬間すごい好きなんだよね。
ハク、めちゃくちゃ拍手されてたなあ笑。リンも盛り上がってたなあ。最後、湯バーバ、千の盛り上がりもすごかった。
それを見て泣きそうになったな。

やっぱ人が本気で頑張ってるものを見た時って感動するよね。

周りの外国人が、千がおにぎり食べながら泣いてるところで、一緒に泣いたり、クライマックスでも泣いてたりしたのを見て、
ロンドンで見れたことの意味を感じた。

不思議だけど、劇を見ながら何度も「日本ってやっぱりいいな」と感じた。

日本ではいうまでもなく有名な映画だけど、海外でもやっぱり通じるんだと、肌で感じることができたし、このタイミングでロンドンで公演してくれたのが本当に幸運だったな。イギリスに大好きなものが集まってきてくれる。

しかも千役は上白石萌音さんだった。去年の11月くらいに「懐かしい未来」という曲を聴いて元気をもらってたから、生でみることができて嬉しかった。透明感のある声、最高だった。
やっぱ色々繋がるね。

1つの役にも複数の役者さんがいるみたいだから、他の人のバージョンも見たいなと思った。

外に出て、ロンドンコロシアムを見た時に
何も考えられなくなって、ただただ呆然と、その場に立ち尽くしてしまった。
2分くらいは動けなかった。それほどまでに感動したし、いろんな面から、今の自分の状況を作り出してくれた周りの人に感謝しなきゃなと思った。

時刻は17時半。まだ歩く。今度は、フレディマーキュリーが最期を迎えたお家がある場所に行ってみる。
ここから徒歩1時間半。
劇を見て座ってたから足は回復したかと思いきや、さっきよりも痛い。でもまだ歩けるな。

バッキンガム宮殿の前の大きい通りや、その近くにある大きな公園を横目に見ながら歩き続ける。
ロンドンは自転車が多すぎて怖い。車よりも自転車に轢かれそう。

1時間半ほぼ直進で着いた。人通りはない。ただの住宅街。特に何か見れるわけでも、お供えできるわけでもない。
でも、ここに来れてよかった。手を合わせてご冥福を祈った。

俺が人生で初めてハマったものはQueen。
アンパンマンでも、仮面ライダーでもなくQueenだった。

俺が生まれた時、すでにフレディマーキュリーが亡くなって10年が経ってるという事実を知った時、衝撃的だった。意味がわからなかった。
こんなにもかっこよくて、輝いている人が?もうこの世にいない?何を言ってる?

幼稚園の時、いつかフレディマーキュリーになりたいとさえ思っていた。

そんな人が実際に過ごしたところに来れた。複雑な感情ではあるが、来れてよかった。よかった。

さて、ここからホテルに帰る。すでに30km歩いている。
マップで見た「徒歩2時間半」でようやく心が折れた。

地下鉄に乗ってホテルに帰った。

書きながら超なげーわと思ってるけど、許してください。
今日のことは忘れたくないから細かく書きたいんよ。

大英博物館

今日は、大英博物館リベンジ。
8時半にホテルをチェックアウトして、まずはタワーブリッジを見に行く。
ホテルから歩いて30分くらい。始めて昼のテムズ川見たけど、最高に汚いねぇ。真っ茶色の川。

タワーブリッジを見た後は、テムズ川沿いを1時間近く歩いた。
そして昨日見て気になってたお店に行った。
このギターたちが気になってた。

そして大英博物館へ。
11時に予約したから10:50くらいに着いたんだけど、愛も変わらず死ぬほど並んでらっしゃる。
荷物検査も、宿泊荷物のせいで少し時間がかかり、結局入れたのは11:50くらいだった。

荷物検査の前に、担当のお姉さんに「何歳?」って聞かれたんだけど、何を見てたんだろ。何のための質問だったんだろうか。

中に入るといきなり天井高い大空間。すっげえ。でっけえ。
とりあえず、適当に行ってみるか、と歩き出したものの、部屋の数、構造の複雑さ、流石に無理だ。



世界各国の展示品があるんだね、すごい量。日本のコーナーもあった。
歩き回るのに3時間かかると聞いたことがあったから、急ぎ目に回ったんだけど、1時間半くらいで見終わった。

完全に、2日間の足の疲れ、重リュック、大量の人で、万全の状態ではなかったからな、
もう少し元気な時にもう1回見たい。

観光客も多いけど、小学生が課外研修みたいな感じで来てて、たくさんいた。
とにかく人が多くてリュックが重かったから疲れてしまったなあ。

印象的だったのは、お金のコーナー。
世界各国の硬貨の歴史とか、コインがあまりない時にどうやって富があることを示すか、とか見てて面白かった。

あとは、「ゆりかごから墓場まで」を表現した展示で、
人が人生で摂取する薬の量と、何人かの人生を写真で表しているものが衝撃的だったな。

クタクタになって、博物館を後にする。
そして駅に向かって電車に乗った。

ロンドンで今回やりたかったことは全部やれたな。最高に充実した3日間だった。

電車の中で、改めて「すごい」経験をしてるな。と浸った。

「すごい」という3文字でしかこの感情を表せない自分の頭脳に落胆しているけど、
本当に、スゴイんよ。莫大なすごいなのよ。

昨日たまたま昼公演を見たから上白石萌音さんを見れたけど、夜のチケット買ってたら別の人だったみたい。
キャストとか確認する前にチケットも買ってたからな。上白石萌音さんでよかった。

本当に、いい経験してる。全ては、しんどい時に救ってくれる周りの人のおかげだな。ありがとう。

いろんなことに気づけた、ロンドンでの3日間だった。
3日間で72km歩いてた。あは。足、ごめん。

明日はバイト初出勤。みんな頑張ろうね〜

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