見ておかなければならないもの 映画「STAND BY ME」

世の中には、一般常識として嗜んでおかなければならない作品があると思う。その作品を好きか嫌いかと言うのは二の次で、世界中で掛け値なしにリスペクトされているため、当然のようにオマージュされ、当然のように話題に出てくる、そんな作品だ。

最近の日本で言えば、鬼滅の刃はそういうものかもしれない。また、ドラゴンボールやドラえもん、スーパーマリオやドラゴンクエストなど、我が国にはそういうものがたくさんあり、私の周りに溢れている。とても誇らしい。

本題からそれてしまった。海外にもETやスターウォーズ、ハリー・ポッターなどそういうものがもちろんたくさんある。この「STAND BY ME」もその一つ。見ておかなければならない。そんな使命感から見てみることにした。

恥ずかしながら、「STAND BY ME」のことは、主題歌しか知らなかったので、全く先入観を持たずに楽しめた。私と同世代の男性の大半は、子どもの頃に友だちと冒険したり、秘密基地を作ったりした経験があるのではないだろうか。大人から見れば、全く取るに足らないものでも、子どもから見れば大冒険であり、要塞である。本作は、そんな子どもの頃の大切な思い出を、時には力の強い先輩に踏みにじられる理不尽な記憶も合わせて描いた名作である。

ゲームで友だちとつながり始めた世代である私だが、子どもの頃のいい思い出として思い出すのは、こういう体験である。各々の家にいても、オンラインでつながれる世の中だが、だからこそ子どもには冒険する機会を作ってあげたいなあと感じた。

本作を見ておかなければならないという私の感覚は正しかった。見なければ、「STAND BY ME」がどんな作品かはもとより、「24」のジャック・バウアーが出てたことなど語れなかった。まだまだ見ておかなければならない作品は山ほどある。ボーッと生きている暇などないのである。

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