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【銀行】現存する「ナンバー銀行」に素数はあるのか?

世の中にはたくさんの銀行がありますが、その中で数字を用いた名前の銀行もあります。

例えば、七十七銀行とか。

なんで数字だけなんだろう…?と気になったので、色々と歴史を調べてみました。

今回は、以下のWikipediaを参考にさせていただきました

(かつてのナンバー銀行の変遷などが詳しく書かれています)

明治時代に国立銀行(国の法律によって作られた民間の銀行)が作られ、その際に各銀行に1から番号が振られることになりました。

つまり、

第一国立銀行
第二国立銀行
第三国立銀行

と続いていくのです。最後は「第百五十三国立銀行」までありました。

しかし、時が経つにつれて、合併や買収、閉鎖などが多数発生し、国立銀行の面影はほぼなくなりつつあります。

今でも銀行名が当時のままなのは4行のみです。

岐阜県の十六銀行
宮城県の七十七銀行
三重県の百五銀行
香川県の百十四銀行

(七十七は「しちじゅうしち」と読むそうです)

2020年に、長崎の十八銀行は親和銀行と合併して「十八親和銀行」に。

さらに、今年2021年には、第四銀行が北越銀行と合併して「第北越銀行」となりました。

数字は残っているものの、他の銀行も混ざっているわけです。

尚、長野県にある「八十二銀行」は、1931年に「第十九銀行」と「第六十三銀行」が合併して作られました。

19+63=82

というわけです。足し算して新しい銀行名を作るのは面白いですね。

ちなみに、

第一銀行は現在の「みずほ銀行」、第二銀行が現在の「横浜銀行」、第五銀行は現在の「三井住友銀行」だそうです。

さて、現存するのは

十六銀行
七十七銀行
百五銀行
百十四銀行

です。

16
77
105
114

残念ながら素数銀行は残っていませんでしたね…😖。

とはいえこれで終わるのもあれなので、これらの貴重な数字たちの特徴を簡潔に書こうと思います。

とりあえず、素因数分解してみましょう。

16=2×2×2×2
77=7×11
105=3×5×7
114=2×3×19

ご存知の通り、16は平方数ですね。

他の3つの数は、異なる素数のかけざんで表されています。

77は2つの素数のかけざんで表されるので「半素数」、105と114は異なる3つの素数のかけざんで表されるので「楔数」と言いました。

半素数、楔数についてはこちら。

特に、77と105は

77=7×11
105=3×5×7

と連続した素数のかけざんで表せるのが面白い特徴だと思いました。


いかがでしたか?

もし数字の銀行を見つけたら、(例外もありますが)歴史ある銀行ということになります。

ちなみに、セブン銀行はセブン&アイホールディングスの銀行なので、国立銀行とは関係ありません。素数なんですけどね笑。

岐阜、宮城、三重、香川に行く機会があれば、ぜひナンバー銀行を探してみてください。

素数はいつも、あなたのそばに。
Let's enjoy SOSU !

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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