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ジョルジュ・ブラック展 / 絵画から立体への変容 メタモルフォーシス

本当は行くつもりのなかったジョルジュブラック展ですが、ビュールレ展でのブラックの《 ヴァイオリニスト 》を目にした瞬間「やっぱり行こう」と決意し、会期終了間際に行って参りました。

当該HPの紹介文をそのままペーストすると “20世紀初頭、ピカソとともに、対象物の立体的な全容を平面上に表現するために分割と再構成という手法で革新をもたらした重要な画家”

「メタモルフォーシス」とはギリシャ語で「変形・変身」の意。様々な人や動物に姿を変えるギリシャ神話の神々と、平面から立体へ変形していくジョルジュブラックのメタモルフォーシスが掛け合わさっていて面白いなくらいの軽い気持ちで訪れたのですが、トリプトレモスが蝶であったり、三美神が鳥であったり、彼のモノの捉え方や、巡り巡る想像力がそのまま様々なカタチとして表されていて、予想していない角度からの発想に只々圧巻でした。特にヘルメスのモチーフはあの聡明で勇ましい様が表されているようなつくりでとても惹かれた。

ブラックはピカソの陰に隠れているイメージを勝手に持っていてしまってたのですが、フランス文化大臣のアンドレ・マルローが彼のジュエリー「ブラック芸術の最高峰」と絶賛したほどだったりと、今回の展覧会で彼の印象が180度変わりました。

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