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ウィリアム・モリス / デザインの軌跡

「役に立たないものや、美しくないものは、家に置いてはならない」

ウィリアム・モリス展デザインの軌跡を観に、アサヒビール大山崎山荘美術館へ。モリスの作品はさることながら、期待以上の大山崎山荘。館内は一部を除いて写真を撮ること出来ないのが残念極まりない。
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19世紀のイギリス、機械技術の発達により起こった産業革命と共に、中世から受け継がれてきた手工業は失われていきました。そんな大量生産により、安価で粗悪な品が世に出回るようになりますが、モリスはその中で中世からの手工業を取り戻そうと、モリス商会を設立します。
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作品展は、ウォールペーパーやタペストリー、刺繍はもちろんのこと、可愛くて癒される作品ばかりで大山崎山荘にまた合っていました。
とりわけ惹かれたのはタイル作品。キッチンの壁にモリスのタイル作品が所々に敷かれていたらきっと可愛いはず.. なんて母と空想にふけりながら堪能。
モリスはBiburyを『英国一美しい村』と称していて私も訪れたことがありますが、彼がこの村をとりわけ賞賛した理由がこの展覧会を通してなんとなく掴めたような気がします。
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産業革命の時代を生き、その中で改革を起こしたモリスだからこそ、冒頭の言葉には重みを感じます。見極める力をもっと養わないとと自分に鞭を打ちながら私の断捨離は続くのです。

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