マガジンのカバー画像

私と芸術と

13
運営しているクリエイター

#芸術

ダイアン・クライスコレクション / アンティーク・レース展

ダイアン・クライスコレクション / アンティーク・レース展

ベルギーの首都ブリュッセルから電車に1時間ほど乗った先にブルージュという街がある。そこは至る所でスワンを見かけ、レース産業が盛んな街。母から「ちょこっと飾れるようなレースを買ってきてね」と言付かり、気に入ったものを見つけて買ったのだが、ベルギーを出国する頃には既に無くしていたという話を思い出しながら今回の展示会へ。

かつてヨーロッパの王侯貴族たちの間で富と権力の象徴として流行したレース。時には城

もっとみる
ウィリアム・モリス / デザインの軌跡

ウィリアム・モリス / デザインの軌跡

「役に立たないものや、美しくないものは、家に置いてはならない」

ウィリアム・モリス展デザインの軌跡を観に、アサヒビール大山崎山荘美術館へ。モリスの作品はさることながら、期待以上の大山崎山荘。館内は一部を除いて写真を撮ること出来ないのが残念極まりない。
.
19世紀のイギリス、機械技術の発達により起こった産業革命と共に、中世から受け継がれてきた手工業は失われていきました。そんな大量生産により、安価

もっとみる
ジョルジュ・ブラック展 / 絵画から立体への変容 メタモルフォーシス

ジョルジュ・ブラック展 / 絵画から立体への変容 メタモルフォーシス

本当は行くつもりのなかったジョルジュブラック展ですが、ビュールレ展でのブラックの《 ヴァイオリニスト 》を目にした瞬間「やっぱり行こう」と決意し、会期終了間際に行って参りました。

当該HPの紹介文をそのままペーストすると “20世紀初頭、ピカソとともに、対象物の立体的な全容を平面上に表現するために分割と再構成という手法で革新をもたらした重要な画家”

「メタモルフォーシス」とはギリシャ語で「変形

もっとみる
サラ・ムーン写真展 / D'un jour à l'autre 巡りゆく日々

サラ・ムーン写真展 / D'un jour à l'autre 巡りゆく日々



何の情報も持たず訪れたサラ・ムーン写真展。儚い絵画のような静寂を保った空間に、言葉は必要ありませんでした。

現代を代表する写真家の一人で、映像作家でもあるフランスの写真家サラ・ムーン。彼女自身、元々モデルであったこともあり、女性の色気が姿を現す一瞬を見事にカメラに収めている

『Femme Voilée - ヴェールの女』や

『Anonyme - アノニマス』が印象的

もっとみる