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人生のどこかで誰もが経験するー孤立・孤独

令和6年第2回定例会 一般質問から

令和6年4月1日、「孤独・孤立対策推進法」が施行された。世界で初めて孤独・孤立に関する法律ということで、多くの国のメディアにも取り上げられ話題となっている。
今回、私は葛城市の孤立・孤独対策がどうなっているのかを質問したが、範囲があまりにも大きいので、若者の孤立・孤独対策に絞って質問。
というのも、令和5年12月に国が行った「人々のつながりに関する基礎調査」の結果に少々驚いたからだ。孤立・孤独と聞くとつい高齢者を思い浮かべるが、この調査結果では一番孤独感を感じているのは30-39歳、次いで20-29歳、40-49歳と続く。一番孤独を感じていないのは80歳以上という結果だった。
高齢者に対する孤立・孤独対策はある程度充実しているということではないのかなぁと思う。
一方、若者に対する孤立・孤独対策はどうなのかと考えると、不登校やひきこもりはよく取り上げられ、対策なども議論されたりするが、それ以外の何となく孤独感を感じている若者や、社会と繋がりたくてもそういった場の存在を見つけられずにいる若者に手をさしのべるような対策はあまりないように思う。
葛城市には、「こども・若者サポートセンタ―」があり、他では大変めずらしく多くの臨床心理士、保健師などの専門職が在籍して、妊娠期から小学生、39歳までの成人に至るまで何十年にも渡って支援している。今年度あちこちで開設している「こども家庭センター」のような施設がもうずっと前からできていたということだ。
けど、若者相談に焦点をあててみると、まず気になるのが相談方法。
電話、または訪問。いまどきの若者が電話かける?直接行って、正体明かす?それも9時から5時、平時のみ受け付けって、ありえないと思った。メールもあるけど、フォームになっていてまず氏名、住所記入は必須。そこで、もうやーめたになるのではないか?
もっと今の若者に寄り添った方法はないのか?今メディアでよく見かける大空後幸星さんが運営している「あなたのいばしょ」https://talkme.jp/  のようなチャット相談が理想だけど、そこまでやれとは言わないけど、もう少し考えてほしい。

それから市内の若者からよく聞くのが「若者が集まる場所がない」
確かに。じゃあ、どんな場所が理想なのかというと、わたしとしては駅前広場なんかいいなぁと思ってしまう。例えば天理市のココフンとか。

もちろん小さなまちなのでココフンのような巨大なものは必要ないけど、コンセプトは真似してほしいなぁと思う。

そしてやっぱり重要なのは周囲のひとたち。
市には是非ゲートキーパーの育成をお願いしたい。

「ゲートキーパー」とは、自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応(悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る)を図ることができる人のことで、言わば「命の門番」とも位置付けられる人のことです。(厚生労働省HPより抜粋)

お金をかけずにすぐ取り組めると思う。
孤立・孤独はいのちに関わる問題なので、できることから早急に取り組んでいっていただきたい。

今回のわたしの一般質問で訴えたことをまとめてみました。

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