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sosoの素(102)

損して得とる

現在絶賛展示準備中。
僕の仕事で多くを占めてるのはオーダー制作と定番制作。とりわけ展示前は通常の定制作以上の数を作らないといけないので同じことの繰り返しに飽きやすい性格の僕には結構大変。
ちょっと前まではギリギリまで1つでも多く作って売り切れがないようにしなきゃと力んでいて発送の時間に間に合うかどうか焦りながらやっていた。
なんでもギリギリのやり方はその場しのぎで心身ともに疲弊するから長続きしないし、現実問題僕もゆきちゃんも発送3日前くらいからヘロヘロになっていた。
それで僕の中での制作締切日を自主的に1週間前倒しにして、その後残りの1週間でゆきちゃんにゆっくり発送準備をしてもらうようになった。
そして今回の準備は事前に在庫を多めに作っておいたのとこれまで以上に取り掛かりを早くしているので余裕を持って進められてる。

時間に追われギリギリの中で進めることと、時間に余裕を持って進めれるのはやっぱり違う。ギリギリの進め方の時もそのこと自体きっとそうなんだろうなと思っていたけど色んな言い訳を自分にして早めに準備しようとしなかった。ギリギリの中でなんとかしている自分に酔っていたのかもしれない。
僕ら大人は頭で理解してるのに行動に移せないことが本当に多いけど、そこに伸び代が潜んでいる。

展示準備に追われなくなったことで、急な要望やオーダーにも穏やかに対応できるようになっている。それは引いて考えるとサービスの向上で僕も精神的に追い込まれないし、お客さんは要望が通るし、売り上げは上がる。
展示準備している定番商品も焦って数を作ることから淡々と作りながら余裕があるから丁寧になるし、丁寧にしていると手間は増えてるはずなのに失敗が減って結果的に生産量が上がっているから目標数に早く達するから不思議。

僕らは放っておいても年をとるし、体力気力も減ってくるだろう。
それはわかってることでそこを恐れるのか受け入れるのかが違いになってくるんだろ思ってて、その道中にいる自覚があるから体操や運動をすることで今の自分に合った体の使い方を意識したり、余裕を持てる環境を作ることで精神的に落ち着いて多くのことに対応できればと考えているのです。

がむしゃらで根性、ガッツ、気力で勝負ってのが僕らの時代の教え。
時代が進み根性論はパワハラと言われ、それまで通用していたやり方を封じられて損な世代だなと思わなくもないけど、僕らが人柱のようになることで子供達の世代がのびのびと心優しくそして働くことが楽しくて仕方がないなんて思えるような世界になるのであれば喜んで損して得をとろうと思える。

大変な世の中だけど、少し苦労しながら工夫をすると楽しくたくましく過ごせて行けて生きてるって実感もたくさんある。自分を見つけていけばいつだって捨てたもんじゃない。

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