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sosoの素(68)

初めての海外回想記 1

遡ること約20年前、僕は初めて海外旅行に出かけました。
何もかもが新鮮で、若かったからこその体験がそこにはたくさんありました。残ってる記憶を辿りながら忘れてることを思い出しつつ書いていこうと思います。

当時僕は大学を卒業して1年だけ大学に残って制作する研究生でした。
造形大学だったので研究生としての研究報告はギャラリーなどで個展を行うことくらいで、あとは自由に過ごすことができました。
個展を2度行い、研究生としての責務を果たした後、ふと海外でいろんな美術館に行って画集でしか見たことのない作品を生で見たいと思うようになりました。それまでも大学の教授が自主的に主催して学生を集めてツアー会社のアテンドで美術館を巡るツアーなどもあったけど、それよりも一人で海外に行って美術館に行った方がかっこいい!という中学生男子のような発想で海外に行くなら一人で行こうと決めていて、このどっちつかずな立場だからこそ良いタイミングだと思ったのです。
それでも海外に行ったこともなければパスポートもないし飛行機だって小学生の時に1度だけ乗ったことがあるくらいだったから何から始めるべきかもわからず、旅行代理店に飛び込んで聞いて変なツアーに入れられても嫌だなと思っていた時に格安航空券と言うものがあることを知って、なんとなくyahooで検索してみるとこんな値段でいけるの??と驚いたと同時に海外に行きたいから絶対に行く!と憧れから現実に変わっていった。

そのころ日韓W杯があり、その時のオランダとポルトガルのユニフォームがかっこいいなと思っていた。ただそれだけの理由で行くならオランダかポルトガルだな、なんて意味のわからないことを考えながらも僕の見たい作品や他の国への移動を考えるとオランダがいいかな?と地球の歩き方とネットで調べて目的地を決めていった。
飛行機のチケットも値段が安ければ安いほど直行便ではなくトランジット(乗り換え)が多かったり、ノーマルチケットとオープンチケットもあることを知って海外旅行と一言で言ってもいろんな形があるんだととても勉強になった。
初めての海外、なんとなく2週間滞在にした。一人だからもしも居心地がよくて金銭的にも滞在を伸ばせれるのであればいいし、お金がなくなったら早めに帰って来たらいいかと思い少し高いけどオープンチケットにして、マレーシア航空のチケットでマレーシアでトランジットがあったのでマレーシアにも少し寄ってみようと思い、直行便よりも格段に安いトランジットのあるチケットにした。
パスポート所得の思い出はほとんどなくてきっと特に思い出に残ることもなかったんだろうな。

そんなこんなでなんとなくの思いつきからあれよあれよとオランダ行きを決め、パスポートを所得し格安航空券を購入することができた。
一人で鞄ひとつで海外を放浪することをバックパッカーと呼ぶのもこのころ始めた知った。
自分がバックパッカーになれるのかーとまだ見ぬ海外と新たな自分との出会いに期待と不安を抱きながら何度も何度も地球の歩き方を読み続けていた。

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