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sosoの素(75)

海外旅行回想記8

散歩したり美術館にいったりしてるだけだけど、日々過ごしていると少しずつだけといろんなことがある。
道を聞くときはおばちゃんくらいの年齢の人に聞くのが恐怖心がなくてよかった。あとで他に海外に長期滞在していた女性に聞いたらサラリーマンに聞くのが聞きやすかったといってたから聞きやすい相手ってのは人それぞれなんだとおもった。
数日経ったある日、洗濯が溜まりコインランドリーに行って見ることに
した。今思い返すとホテルについてなかったのかな?と思うけどそのことを
聞くよりも街中で見つけたコインランドリーの方が手っ取り早かった。
洗濯物をリュックに詰め込んでいざコインランドリーへ。それだけで1日のメインイベント。
目星をつけていたコインランドリーの扉を開けた入った瞬間「終わった。。」と思った。目の前には100kg以上ありそうな鍛えられた体にタトゥーがたくさん入れられた強面の男の人が一人で座っていた。
絶対襲われて身ぐるみ剥がされて一文無しになってしまう。いや殺される。
ああ、なぜここのコインランドリーに来てしまったんだろう。でも入ってすぐに出ようとすることの方が相手の感情を逆なでしてしまうんじゃないかとかグルグル考えながら恐る恐る洗濯物を強面の男性を横目で確認しつつ洗濯機に入れていく。どうやって使ったらいいかわからず困ったけど、洗剤がなくてもただ水で洗うだけでもいいかと思い適当にやってると動いてくれた。
日本だったら洗濯中は外に出て行ってゆっくりするけど、用心のためと特にやることもないからコインランドリーで待つことに。無言の店内に回る洗濯機の音。ライオンの檻に入れられた草食動物のような怯えた気持ち。だけど襲ってくるでもなくただただ新聞を読んだりやめたりしているし、よく見ると体が大きいだけで意外と優しそうな雰囲気がある。怯えるくらいならこちらから懐に入ってしまえと思って思い切って声をかけてみた。
すると彼は気さくに話してくれてどこかの国のラクビーの選手で今はみんなの練習用の服を洗いに来たらしい。(英語が聞き取りきれないので想像も含む)新聞を読んでるけど英語が読めないから写真だけを見てた、タトゥーも若い時に入れたんだよと話してくれた。怖そうだったけどすごく優しい笑顔のおじさんだった。ビビった後の安心感ですごくホッとしながら洗濯が終わるのを待っていた。

別の日にアムステルダムの駅に行き、荷物をコインロッカーに入れた時に数十円分のお釣りが出た。それを取ろうとした時に返却口に知らない人の手が伸びてお釣りを取ろうとしていた。それを見つけたすぐにその手を取り、中の小銭を取り返す。よく見ると60-70歳くらいのおばあさんが小銭泥棒をしていた。何か英語で言っていたけど、「うるさい!lこれは僕のお金だ!」と英語で言ったのか日本語で言ったわからない感じで数分やりとりをして相手は帰っていった。

後に行ったドイツでも小学生くらいの子供6人くらいに囲まれて、金を出せと言われ舐められてはいけないと思い強めの物言いで「あっちにいけ!」と怯まずにやってると諦めてどっかに行ってくれた。

細かなそんな出来事はたくさんあった。それだけでも非日常で自分が外国人であることを感じられる出来事。何事もなかったから良い経験だったと思えてる。



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