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SOSOの素(4)

またあとで

片付けがうまくできないときや気持ちが忙しいとき、僕は口癖のように「また後で」と小さな手間を先送りすることが多かった。もちろん今でも優先的にやらないといけないことがある時は「また後で」とせざるを得ない時もある。
予定を組んで取り掛かるほどではないけど、誰かに代わりにやってもらうことができなきこと、少しだけ手間をかけてやれば終わることを後回しにしてしまうこと。「また後で」を僕は未来への負債と呼んでいる。

僕の場合、メールの返信やオーダーの管理、掃除に草刈りなどがよくこの対象になる。未来への負債にならないためには早めに行うのが一番なんだけど、それより先にやらないといけないことがある場合よく「また後で」と言っていた。
木工も鉄工も作業自体に結構な騒音がする。山奥で一人だけの作業場であればあまり気にしなくてもいいかもしれないけど、僕の工房は住宅街の中にあるので騒音にはできる限り配慮したいからお日様が昇ってる内は作業をしたいと考えています。この考えが僕の「また後で」を許す大義名分となってしまうのです。一時期売り上げが少なく暇な時期が続いていたことがあります。そんな時はどんなやり方をしてもやること自体が少ないの「また後で」としても、時間に余裕があるからやり過ごせていたけど、少しずつ忙しくなってきた時に既にくせになってる「また後で」はすぐには変わりません。なので僕の未来への負債はどんどん積み重なり一つずつは小さな負債でも気づかぬうちにまとまった大きな負債になってしまい、散らかった作業場は仕事がしにくく探し物も見つかりにくい。ないと思って買ってきたら全く同じものがあったりもするし、メールの返信のし忘れがないか日々ストレスを感じていきました。
そんな日々にも限界間近になった時にさすがにこのままでは自分も持たないし、お客さんにも迷惑がかかってしまうと改心し、仕事への向き合い方を変えたのです。
まずは気づいたり気になったタイミングでその仕事はたとえ今すぐしなくてもいいものでも取り掛かる。掃除は時間の許す限り行う。メールの返信は仕事の前に返信してとく。思うのは簡単だけど、その都度やっておけば大したことがないものでも溜まりに溜まった負債は1日2日では終わらない。それでも毎朝1時間そのために時間を作って半年くらいかけて少しずつ仕事のリズムや向き合い方を変えていきました。

家事の掃除や洗濯、片付けなどはとにかく面倒なことばかりで後回しにしたいことだらけ。もちろん疲れて何もできない時もあって当然だけど、そんな時に限って今までの負債が降りかかってきたりするのがなんとも辛いところ。丁寧な生活やきちんと暮らすなんて具体的なようであまり具体的じゃないと思うけど、「また後で」が未来の負債だ感じると溜めすぎないようにしなくてはと思うようになった。そして気づいた時にやってしまうことは負債がなくなり、未来の自分への投資にもなり、時間や気持ちに余裕が持てる。

何の負債もなくすっきりした気持ちで過ごせる日々はなんとも爽快で知らず知らずと心踊ってくるからあら不思議。

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