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sosoの素(78)

海外旅行回想記10

無事に夜行列車に乗ることができ一安心。
夜行列車には乗れたけど目的地のベルリンが終点ではないので寝過ごしたり見逃してしまってはいけないので教えて欲しいことを同部屋に紳士的な少し年上のドイツ人らしき方が居たのでお願いすることに。お願いだけをするつもりがチケットもなく怖かった駅構内から夜行列車に乗れた安堵からか少し興奮気味にたくさん話してしまい、最後にもう寝たいから話を終わってもいいか?なんて言われてしまう。
心細かったんだなー。とにかく安心したのです。
興奮はしていたものの、疲れてもいたので夜行列車ではすぐ寝てしまう。そして到着よりも早く目が覚めて外の風景を眺めながら、バックパッカーのような状況に一人でロマンチックな気持ちになった。

ベルリンに着き、ユースホステルにチェックイン。街を歩いたり美術館にいったりとそれまでと楽しく過ごす。
美術館は他の国よりも現代美術の作品が多く画集でしか見たことないものの実物が見れて大興奮。やっぱりドイツは違うなーと唸っていた。
美術館のミュージアムショップではなぜかいろんな画集がセールになっていて、日本では考えられない金額だったから欲しいものを買えるだけ買った。

ユースホステルは久しぶりの朝食付きだったので、目一杯食べて、あとはフルーツをスーパーや市場で買って夜お腹が空いてきたら食べる。旅行も後半、この切り詰め生活が当たり前になってきたのでそこまでお腹が空いてたまらないということにはならなくなっていた。
それでも観光地で屋台で丸い硬いパンにソーセージを挟んだホットドッグが売っていて、ドイツにきたらフランクフルトを食べなきゃと意気揚々と食べた。でもよくよく考えるとフランクフルトはソーセージを串で刺して焼いたものだし、ドイツではあるけどフランクフルトではなくベルリンだしとツッコミどころ満載だけどその時はドイツにきたなーと嬉しかった。

ベルリンで泊まったユースホステルは新しめの施設で宿泊してる人も多かった。自由に使えるパソコンもあり、久しぶりにネットを使ったりメールをするできた。パソコンを使ってる時に反対側でパソコンを使ってる日本人の人が急に覗き込んできて「エジプト行ったことあります?」と聞いてきて、「ないです」と答えるとふーんとだけ言われて会話が終わった。久しぶりの日本語の会話がこれかよ、、となんだか辛かった。
ベルギーでは一人で一つの建物を使っていたので怖いくらい静かだったけどベルリンでは相部屋。二段ベットなどで10人ぐらいが居て結構個性的だった。
ベットに座ってると上から黒人の男性がどこから声が出てるのかわからないくらい低い声で「yo!Men」と声をかけてきて僕の飲んでる水がどこで売っているのか聞いてきたり、学者のように線が細く大人しそうな同じくらいの年齢の男性は話しかけてきて自分はイタリアから来てドイツの何かに興味があり電車で一人で来たんだと熱心に自己紹介をしてきたり、僕が本を読んでるとスッと横にやって来てりんごを剥いたから一緒に食べない?と言ってくれたり、寝る時に相部屋だと皆それぞれのタイミングで静かに寝るけど、彼だけは毎回大きな声で「グッドナイト」と言って就寝していた。きっと育ちのいい優しいやつなんだろうなーと思いつつ、グッドナイトと言われる度に笑いのツボに入って爆笑するのを堪えるのに大変だった。

ドイツを楽しんだ。
お金もなくなってきたし、元々のチケットの帰国便に乗ることにしてあとはオランダに戻って一泊だけして日本に帰ることにした。

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