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「ラッキーな時代に生まれた私へ」

靴磨き世界一周アジア編197日目

ベトナムの人口は9800万人。


数年後には1億人を突破すると予想されている。


だが、平均年齢は31歳という若さである。〔日本48歳〕


働き盛りの若者が多いベトナムは経済成長が
期待されているが、そこには悲しい歴史もある。


1955年〜1975年の20年間も続いたベトナム戦争。


社会主義国家のソ連と中国が北ベトナムを支援し、
資本主義国家のアメリカが南ベトナムを支援した。


ソ連とアメリカの代理戦争〔冷戦〕の舞台となって
しまったのがベトナムで、同じベトナム人同士で
殺し合うことになった。


小学校の時に世界史で習ったことは微かに覚えて
いる。


先日、「ベトナム戦争証跡博物館」に行ってきた。


当時の世界中の戦場カメラマンが命懸けで
残した記録が展示されていた。


戦争が20年も長引いたのには、ベトナムの
地理が関係している。


多くの場所を森林で覆われているベトナムは、
森の中に民間人が隠れたり、時に味方だと思って
いた者がスパイや裏切りで殺し合ったり。


そこで米軍がとった行動が「枯葉剤」である。


視界を良くするために森林に枯葉剤を投下して、
森を枯らして隠れ場所をなくした。


そこには「ダイオキシン」という生物にとっても
猛毒が大量に入っており、枯葉剤の影響を受けた
人が体に異常反応を示した。


ダイオキシンの影響を受けている魚を食べて、
体の中から異常反応を示す人、

自分は問題ないと思っていたけど生まれてくる
子どもが奇形児で、知らない間に枯葉剤の影響
を受けてしまっていることに気づく人。


私が小学校の時にテレビで双子の体がくっついた
ベトちゃんとドクちゃんの映像を見た時の衝撃を思い出した。


博物館に展示されてる奇形児の写真や映像を見て、
ベトちゃんドクちゃんもその中の2人で、他にも
たくさんいることを知った。


3世代に及んで影響を与え続ける枯葉剤は
ベトナム戦争が終わった今でも苦しめられている。


私が博物館の中で1番印象に残った写真が、
持ちたくない銃を無理矢理手渡されている男性の写真。


こうやって、全く関係ない人が自分が生きるために、
もしくは大切な人を守るためにこの銃を使って人を
殺めた方は何人もいるんだろうなぁと。    


私も生きてたら嫌なことや思い通り行かない
こともあるけど、平和な国で、優しい人が多い
日本に生まれて幸せだなぁって思う。


お腹が空いたらいつでも満たせる時代に、夜中に
コンビニに行っても安全な国に生まれた。


もうこの時点で、ツキまくっている。


これからも上機嫌に目の前の人を喜ばせて
いこうと思います。

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