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3日ぶりに布団の上で眠った

初日にパンクした時はどうなることかと
思ったが、大阪から180キロ離れた岡山市
までくることができた。


大阪で2軒、姫路で2軒、合計14足を
3日間で磨かせてもらった。


私の現在地情報をSNSで見て、声をかけて
くれる知人や、その周辺に住む方を紹介して
もらったのである。


みんな意外とSNS見てくれてるんだなぁと思った。


初日に靴磨きをさせてもらったなおみさんが
「岡山にマリコさんという方がいるから
その人にお家に立ち寄るよう連絡しとくね」と
言ってくれた。

とてもありがたい。

私はてっきり靴磨きをさせていただける
と思っていた。


マリコさんからFacebookで連絡が来た。

「良ければ家に泊まっていきなよ」と。

実はなおみさんは私がジムの休憩スペースで
眠ったり、もう1日は野宿していたことを知り、
マリコさんに「布団の上で寝させてあげて」と
お願いしてくれたそうだ。


まさかこんなに早く横になって眠れる
日が来るなんて。


マリコさんのお家に到着し、自己紹介を
した後すぐにお風呂に入らせてもらった。


あったかいお湯

まだ始まって3日しか経ってないのに、
既に筋肉痛で足はパンパンだし、寝不足で
頭もふわふわしていた。

相当疲れが溜まっているようだ。

バスクリンの入った石鹸の香りがするお湯
が私の細胞に広がっていく。

こんなに気持ちいいお風呂はいつぶりだろうか。

お風呂に上がると、マリコさんは
夕食を作ってくれていた。


唐揚げを口の中にいれて、白米をかき込む。

涙が出るほど美味い。

この2日間初日はおにぎり3つとカップ麺。

2日目はコンビニで買ったシャケのおにぎりを
30分かけて一つ食べた。

ありますか?

みなさんはありますか?

コンビニのおにぎりを「どれが一番米粒多いのか」
を確認するために、UFOキャッチャーで商品を取るとき
に横から見るように、各おにぎりを横から見たことは。

それが今、熱々の唐揚げと白米が私の口の中で
弾けてる。

うますぎる!

私は3日ぶりにお腹いっぱいになって
ご飯を食べられることの幸せを噛み締めていた。

そしてマリコさんが用意してくれた寝室へ移動した。

部屋を開けて電気をつけた。

"眩しい"

なんだこの光は!?

私は目を薄めてよーく見てみると、
そこにはベッドが置いてあった。


「べべべべべべ、ベッドやん!!」



私は恐る恐るベッドに腰掛け、体を横にした。

"吸い込まれる"

寝れる。

、、、

このまま落ちる。

ダメだ!!

まだや!!

まだ昨日あった出来事のSNS投稿をしていない。

今やらないと、昨日の経験は上書きされて、
忘れてしまう。

最も鮮度の良い時に文章として"結晶化"させる。

私は今回の旅では毎日インスタとFacebookに
1500文字〜2200文字以内で昨日から今日にかけて
起こった出来事を書き綴ることを決めていた。

私は眠い目を擦って、ベッドにもたれながら
下書きを書き出した。

「昨日は姫路駅に到着して、夜は路上靴磨きを
して合計9足磨かせてもらって、、、」

、、、

、、、

💤💤💤

「なんでやねん!!」

と急に声がして、私は目覚めたら。

どうやら下書きをしながら寝落ちしていたようだ。

マリコさんは電気がまだついてたので
様子を見に来たら、さっきまで「3日ぶりに
布団で眠れる」と喜んでた私がベッドの足に
腰掛けて眠ってるではないか。


なんでベッドがあるのに座って寝てるんだよ!

という意味を込めての「なんでやねん!!」

私は「もう寝ます」と一言伝え、ベッドの中で
先ほどの下書きを書き始めた。

どうしても今日書き切りたい。

書き切らねば明日はまた物語が更新される。

私は歯を食いしばりながら、なんとか前日の
出来事を書き残した。

そして電気を消して、ようやく仰向けになって
ベッドに寝転んだ。

「幸せだ〜」

それから私は気絶するかのように深い眠りについた。

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