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「オーストラリア最後の試練」

靴磨き世界一周アジア編64日目

これまでコフズハーバー、バイロンベイと
2つの街に立ち寄った。


夜は街を散策したが、路上靴磨きは
なかなかハードルが高いと感じたので
やらなかった。


それぞれの街には駅がないので地元の人達は
車で目的地に向かって移動する。


駅があれば地元の人も歩いて移動するので、
目的地に向かう道中に気になったものがあれば、
例えばその道中に路上靴磨きをしていれば、
「せっかくだから磨いてもらおう」となる。


目的は"世界の足元を輝かせること"なので、
両方魅力的な街だったが連泊せずに次の街に
行くことにした。


バイロンベイからブリスベンまで車で2時間。


しかしその間にゴールドコーストという
リゾート地がある。


本当は立ち寄りたかったが、靴磨きをしたい
気持ちの方が強かったのでゴールドコースト
をすっ飛ばし、第三の都市、ブリスベンに直接
行こうと思った。


私は「ブリスベン」と書かれたボードを持って
大通りでヒッチハイクをしていた。


でもなぁ、どうせ寄り道だからゴールドコースト
にも行きたいけどなぁ。


迷いながらヒッチハイクをしていると、
一台の車が止まり、話しかけてきた。


「ゴールドコーストまで行くんだけど、
そこまでで良ければ乗せてくよ。」


最高すぎる展開!!


ブリスベンに直接いくか、ゴールドコーストに
立ち寄ってからブリスベンに行くか迷っていたが、
運転手さんの都合でゴールドコーストまでしか
行かないのでむしろ良かった。


その方は休日だったのでゴールドコーストに
犬の散歩がてらドライブに行く途中だった。


海が見えてきた。


太陽の光に反射された海は宝石のように輝いていた。


むちゃくちゃ綺麗だ!!


そして海から200メートルくらい先には
バカでかいホテルやマンションが立ち並んでいた。


一年中気候は暖かく、日本がバブルの時は
羽振りの良かった日本人が不動産を買いまくったそうだ。


ゴールドコーストには行かないつもりでいたけど、
絶対に来て良かったなぁと思った。


これを見ずにオーストラリアは語れない。

ゴールドコースト




それから運転手さんはブリスベンまで一本で
行ける駅まで送ってくれたので電車で30分ほど
かけてブリスベン市街まで行った。

オーストラリア最後のヒッチハイク




ついに到着した。


オーストラリア第三の都市、ブリスベン!!


気候は日本の10月くらい。


夜は涼しく、ビジネスマンも多い。


この日の夕方から路上靴磨きをできそうな
場所を探すために街に散策に出た。


人が多い場所もあるけど、シドニーやブリスベン
のように"ここだ"という場所が見つからない。


まずはやってみないと分からないかと思い、
大きな時計台があるブリスベン市役所の前で
路上靴磨きをしてみた。


オーストラリアに来て分かったことは、
私は時計台フェチだということ。


シドニーのタウンホール前
メルボルンのフリンダーズストリート駅前
そしてブリスベンのタウンホール前


全て時計台がある。


ただシドニーやメルボルンの時のように
「待ち合わせ場所」ではなさそうなので、
路上靴磨きは難しいだろうなぁと思った。


案の定3時間ほど路上靴磨きをしたが、
一足も磨けなかった。


事前にネットで「ブリスベン バスキング」と
調べて、ある日本人が書いたブリスベンの
バスキング事情の記事を読んだ。


一部の人気の場所ではオーディションに通った
バスカーしかできないので他の都市に比べると
かなり難しいというのを知った。


たしかに、シドニーやブリスベンのように
適した場所は見つけられなかった。


どうしたものか。


せっかく4日もかけて、途中凍える中で野宿
したり、ワイスピ集団の車に乗せてもらって
ヒッチハイクできたのに全く路上靴磨きできる
気がしない。


シドニーに帰るか。


でも、ブリスベンでできないようじゃ
この先新しい国に行ってもまた逃げることになる。


これはオーストラリア最後の試練だと受け止め、
試行錯誤してブリスベンの足元を輝かせてきます。


とりあえず、ブリスベンで30足磨くまでは
この国をでない。

ブリスベン

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