見出し画像

カプセル=移動する人のための場所?

カプセルに住んではや一週間が経過しようとしています。
初日から馴染んでいる感はありましたが、
もはやしっくり来ている感が半端ないです。
その理由の一つは、このカプセルのデザインが、
現代にすごくマッチしているからではないかと思えます。

カプセルを設計した黒川紀章は、1969年に『ホモ・モーベンス』という本を書いています。これは「移動する人類」という意味の黒川氏の造語ですが、
情報化や交通の発達を背景にして、人間がどんどん移動するようになる未来を予想していました。
これはいわずもがな、大きな方向性としては現在の姿そのものです。
その考え方は、このカプセルタワーにももちろん取り込まれています。
サラリーマンが仕事終えて家に帰らずにこのカプセルに泊まる、というコンセプトも、人が労働のために移動することを前提に考えられているわけです。ノートパソコンさえあればどこでも仕事ができる現代の姿をみたら、
黒川氏はなんと言ったでしょうか。

余談ながら、この本にはすでに「一日四時間働けばいい時代が来るかもしれない」ことにまで触れられています。
慧眼すぎる!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?