村日記Vol.595「手を繋いで」
子ども達が暮らす今津の地域は長い歴史を持つ伝統的な地域行事・お祭りが今も盛んに行われています。
子ども達は夏休みの間も様々な行事に参加したり、大人と一緒に準備に取り組んだりと大人顔負けの忙しくも充実した毎日を送っています。
普段ならお家にいる夜の時間に、子どもも大人も一緒になって明かりを囲んでワイワイ賑やかな時間を過ごすのは、きっと胸が高鳴る特別な体験になるはず。
そんな夜のお祭りは楽しいけれど、暗い夜道で転んだり、人混みではぐれてしまわないように誰に言われるでもなく年少者の子どもの手を繋ぐ「お兄ちゃん」の姿がありました。
手を差し出された子どもたちも黙ってその手を握って、階段で転ばないように一段一段ゆっくりと歩いていきます。
普段は幼さやあどけなさに目が行ってしまうまだまだ可愛い盛りの子ども達だけど、こんなふとした瞬間に日々確実に成長していることを感じさせられます。
これから先の日々も困っている人には手を差し伸べて、自分が不安な時は隣にいる人と手を繋いで、そうやって人の温かさを感じながら育っていってほしいなと思います。
いつか子ども達が大きくなった時、お祭りの提灯や灯篭が灯す明かりを周りにいる人たちの賑やかな声と共に思い出して、温かく子ども達の心を照らしてくれると信じています。
ファミリーソーシャルワーカー 植木
ありがとうございます!いただいたサポートは活動のために大切に使わせていただきます。