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12.「“江戸患い” 過ぎたるは及ばざるが如し」

ワンポイントアドバイス12

江戸時代の話です。

それまで白米など口にする事が出来なかった庶民も白米を食べるようになった
しかし、それに伴うように “脚気” を患う患者が激増した。

この脚気という病。
江戸時代の成人における死亡原因の一つに挙げられるほど、当時は恐ろしい病だったそうです。

どうやらその原因はビタミンミネラル群の欠如が原因ではないか、、、。
胚芽を削ったことで特にビタミンB1を摂れなくなったからではないかとのことです。

当時の食生活の中で如何に米が重要な栄養源だったか、、、。
胚芽に含まれているビタミンB1他の栄養素が如何に人々の健康に寄与していたかという事が分かります。

ところで”江戸患い”と称された理由は、まだまだ白米を食べていなかった地方に行くと脚気が良くなったことからお江戸特有の病 と考えられたことからだったそうです、、、。

不謹慎ですが粋な例えですね🙇


それでも日本人は食物繊維をお米から摂取しています。

さて、白米は“エンプティーカロリー”そんないき過ぎた情報を見聞きする事があります。

決してそんな事はありません😤
白米だって立派な食物繊維摂取源なのです!

食物繊維の摂取不足が心配される今の日本人の食生活。
理想の摂取量は1日20g、、、しかし実際の摂取量は男女平均で15g程度ではないかと。

特に若年層における食物繊維不足は深刻で更にそれを下回っているのではないかと懸念されています。
これは主食である米や穀物を食べなくなった事が大きな原因であると考えられています。

ですが、私が思うにそれに加えてやはり家庭料理の献立内容にも関係しているのではないかと感じています。

ヒジキ煮や切り干し大根、お豆腐、煮豆、煮っ転がしや野菜の煮〆など、、、
和食本来の国本や野菜惣菜の割合が明らかに減っているのではないかと思います。

そもそも和食は穀物と野菜主体の食文化ですから本来なら食物繊維が不足する事はあまり考えられないのはずなのです🥕

なぜ食物繊維の摂取不足が懸念されているのか?

ご存知の通り “腸は第二の脳” と喩えられるほど、、、。

ヒトの健康維持にとって腸は大変重要な役割を担っている事がどんどん明らかになっています。
その腸の健康維持に欠かせないのが食物繊維。

腸の健康維持は健やかな人生にとっては欠かせないのです。

決して大袈裟ではありません😎

白米より玄米?、、、これ自体つまらないコメ論争だと私は思います🌾

江戸患いの話ではありませんが、栄養面からすれば白米より玄米の方が食物繊維も豊富でビタミンミネラルについても含有量が多く優れています。

咀嚼回数も白米より断然多いことで脳の働きにも良い影響がある事や、その分食事時間が長くなる事で白米より少量で満腹感を得られる、、、

腹持ちの良さもメリット。
ある意味ダイエット(体重管理)にも適している、、、。

ですが、胃腸の悪い方にとっては玄米はお勧めできません。
消化に悪いからです。 

玄米は体に良い、、、 
そんな思いで白米から玄米食に変えたことで胃腸の具合を悪くしたというヒトの話や相談は少なくありません。 

そもそも、不調が玄米食にあるのかもしれないとさえ気が付かない、、、
玄米食を続ける事で更に不調が続いてしまう。

健康的にとしたことで胃腸の具合を悪くしたのでは本末転倒です🙇

玄米食を含め雑穀食ばかりに固執せず、日々の体調と相談しながらでいきましょう😀

私事ですが、玄米粥や雑穀を混ぜた“粥”をよく作って食べます。
美味しいですよ😄

消化もよくなりますし、お勧めします!! 
3~4日なら冷蔵庫(冷凍可)もジプロックで問題ありませんから作り置きも🙆

白米に大麦や雑穀、キヌアやアマランサスなどを加えて炊いたご飯も👍

白米ベースですので消化にも良いですし、食物繊維やその他の栄養素もしっかり摂れます。
もちろん銀シャリも大好き!

お米の良さをもう一度見直してみませんか?  

ぜひ❣


ある日の夕食
上から時計回りで

ナスとしめじ、厚揚げ蒟蒻の味噌炒め
トマトのサラダ、新玉ねぎのリンゴ酢蜂蜜漬け
春キャベツと減塩塩昆布とドライ納豆の酢漬け胡麻油風味
ほうれん草のお浸し、鰯ブシかけ。



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