7.「子供の好き嫌いの話」
ワンポイントアドバイス7
●原始反応
赤ちゃんはうま味を口にすると喜びます。
甘味を口にしても喜びます。
塩味については、もちろん塩梅加減はありますが嫌がらずに口にします。
この3つの味は体にとって必要ということが本能的に認識されているからです。
逆に苦味と酸味は顔を捩らせて嫌がります😅
これは毒の味、食べてはいけないと本能的に認識している味だからです。
これは原始反応といって、ヒトが生存するために備えもつ本能的な反応、至って当たり前の反応です。
●ネオフォビオ~新たな恐怖体験へ、、、😎
母乳やミルクから離乳食へ移行していく、、、
これは赤ちゃんにとっては不安と恐怖でしかないとされています。
これを“ネオフォビオ(新規恐怖)”と称します。
という事は赤ちゃんは日々このネオフォビアと戦っているわけですね、、😢
たくさん褒めてあげましょ。^^
これは何も乳児に関わらず幼児になっても初めて口にする味には慎重になります。
親御さんは是非この事を頭に入れておいてください。
●好き嫌いはなぜ?
さて、子供はおいしさを舌の味覚だけではなくその時の状況(楽しいとかつまらないとか、怒っているとか、、etc)を含めて記憶していくと考えられています。
ある物を食べた時にお腹が痛くなった、、、
そんな記憶があるとその食べた物を嫌いになってしまう、嫌悪につながっていく。
これを味覚嫌悪学習といいます。
その時の感情や状況の記憶が総合的に絡み合って嫌悪に繋がる事がある、そう考えられています。
逆に、これを食べた時はすごく楽しかった、、、
そのような記憶があると好きにつながっていく。
これを味覚嗜好学習といいます。
これは子供の好き嫌いを無くす、そもそも無い、という子育てをしていく為の大きなヒントになる、、、そう思いませんか?
●それともう一つ大切なこと
赤ちゃんは、お腹の中にいる時からお母さんの食べているものを胎盤を通じて感じている事が分かっています。
これはつまり胎児の時から味を感じていているということ。
その子なりの味覚の発育に大きな影響を及ぼしている可能性があるのです。
妊娠期の食事がいかに大事か、その理由がこんな事にもあるのです。
好き嫌いの少ない、好き嫌いの無い子供に育てる第一の方法はお母さんがバランスよくなんでも食べる事、うま味や食材の味を感じられるような食事を心がける。
そうすることで味に対しての寛容度が広くなりその結果として好き嫌いをしなくなる事につながります。
食育はお腹の中にいる時から既に始まっているのかもしれません👶
また、小さな頃からの食経験が豊富なほど好き嫌いが無い。
のような傾向が様々な研究から明らかになっている通り、色々な食材、味付け、お料理の種類など、経験値を高めてあげる事は味覚だけでなく、健康な発育にとても必要になります。
もちろん吟味は必要です。。
味の濃淡や香辛料については限度がありますし食材の吟味もちゃんとしてあげないとダメです。
●じゃあ、好き嫌いを治す方法は?
これは難儀ですよね。
私も経験があります、、、つい叱ってしまったり、ありきたりに大きくなれないとか、病気になるぞ!とか、全く逆効果な態度で迫っていました、、、後悔と反省です。
それを含めて絶対にしないでほしい事、それは親の身勝手な好き嫌いを子供に見せてはいけない、押し付けないということ。
それから、好き嫌いの事で大勢の前で叱ら無いこと。
ピーマンが嫌いでもニンジンが嫌いでもいいじゃ無いですか、、、
まずは“じっくり向き合う”が肝要では無いでしょうか😞
その時の状況環境にも関連性があるのであればそれを上手く利用する。
もしかしたら誕生日会など楽しい雰囲気の演出で一気に解決できちゃったり、、
そんなこともあるかもしれません。
まずは“楽しい”を絡めることを考えてみてください。
一度嫌になればずっと嫌になる、、、これ人間の性ですから。
「余談」
調理方法で同じ食材に好き嫌いが生じる事もあります。
これはきっと何かの嫌な記憶に関連しているのかもしれません。
私は豚肉がダメなのです。
豚を使った肉じゃがもダメ、ロースカツもダメ、焼豚もだめ、、、😞
でも、合挽きのハンバーグやヒレカツ、やきとん は大好きです。
行儀悪く、炒め物などは豚肉をつまみ出して食べる、、、
変ですよね、、、でもホントにダメなのです、、、理由は分かりません。
決してこんな大人に育てないでくださいね😅
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?