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私の考える中央省庁再編。【国内安全保障編】

こんにちは。そーさいです。
コロナウイルスが国内で色々と騒がれていますが、今回はコロナウイルスとは全く関係ないコラムを書きたいと思います。

今回から連載(?)の形式で政策コラムをアップしていきたいと考えています。連載のテーマは「中央省庁再編」です。

我が国では2001年に中央省庁再編が行われ、1府22省庁から1府12省庁へ政府機関が統廃合されました。
一見、行政機関のスリム化が実現されて業務の効率化などが図られたように思えますが、今日では様々な弊害が起こっていると私は認識しています。

中央省庁再々編は必要なのか?

私は必要であると考えています。
しかし、更にスリム化(機関の統廃合)をするわけではなく、逆に新設や分割をする方がいいと考えています。


前置きはこのぐらいにして、早速本題に移りましょう。


国内安全保障のための中央省庁再編

今回は「国内安全保障」の面をクローズアップして中央省庁再編の持論を綴りたいと思います。


国内安全保障とは国防を意味する「安全保障」とは違い、国内における治安維持、テロ対策、防災、感染症対策などを指します。

国内安全保障を担当する現在の機関

現行の国内安全保障を担当する機関は大雑把に以下の通りです。
【治安】国家公安委員会(警察庁)、公安調査庁
【消防】消防庁
【海洋治安】海上保安庁

その他にも厳密に言えばあるのですが、割愛します。

新省庁「国土安全保障省」の設置を

「国土安全保障省」と聞くとアメリカの政府機関を思い浮かべる方も多いと思います。アメリカでは9.11同時多発テロを受けて国内の安全保障をより強固にするために設置されました。

日本式「国土安全保障省」では、現在各省庁に分散している国土安全保障関連機関を統合することにより、非常時の横の連携(日本の行政機関が苦手なやつ)を可能にすることを目的とします。

日本版国土安全保障省の具体的な内容は?

1・バラバラになっている機関の統合
先程も書きましたが現行の中央省庁体制では、警察は国家公安委員会の傘下に警察庁、消防は総務省の外局として消防庁が、海洋治安は国土交通省の外局として海上保安庁が、感染症対策は厚生労働省の内部組織に、災害対策は内閣府を始めとし様々な省庁に分散しています。
我が国の行政機関、特に中央省庁では縄張り意識が強いため、横の連携が苦手とされています。これでは、非常事態に柔軟かつ迅速な対応ができません。そこで、国土安全保障省内の外局として「警察庁」「消防庁」「海上保安庁」「災害対策庁」「感染症疾病管理局」を設置して、国内安全保障体制の強化を図るべきです。

2・国家公安委員会は監察機関として維持
警察業務は「政治的に中立であること」が求められます。現在も行政委員会として国務大臣を委員長とする国家公安委員会が設置されており、その管理のもとに警察庁が置かれています。国土安全保障省に警察庁が移管されても、国家公安委員会の管理体制は維持されるべきだと思っています。そのため、国土安全保障大臣が委員長を兼ねて国土安全保障省の行政委員会として国家公安委員会の設置をすべきです。

3・警察庁の権限の強化
またまたアメリカが出てきますが、アメリカにはFBI(連邦捜査局)という機関があり、州関係なしに広域捜査ができるようになっています。
我が国では、各都道府県警察本部が基本的に捜査をしますが、昨今の情勢を鑑みると今後、広範囲に渡る犯罪行為や凶悪事件が発生する可能性が高いです。そこで、都道府県関係なしに捜査活動ができるように日本版FBIの設置をすべきと考えます。もちろん、全ての凶悪事件に首を突っ込むわけではありませんが、備えあれば憂いなしでしょう...

4・コロナウイルス問題の反省を活かして感染症管理機関の設置を
現在も続いているコロナウイルス問題ですが、何より問題となったのは政府の対応力不足です。これは、システム上しかたがないことなのかもしれませんが、今後こういった問題が発生した場合に迅速かつ確実に対処することができるように、アメリカ(また)の疾病管理センター(CDC)のような機関を設置すべきと考えます。これも、国土安全保障の一環ですので国土安全保障省内の組織ないし外局として設置していいと思います。また、生物テロや化学兵器テロなどが発生した場合の備えにもなると思います。これも、備えあれば憂いなしです。

5・公安調査庁に関しては要検討
法務省に置かれている公安調査庁ですが、組織の性質上国土安全保障省の外局にしていいかは要検討だと思います。テロ対策業務の強化をして本格的にインテリジェンス機関として改組し、首相直属の機関にしてしまうのもいいかもしれません。

当然課題もある

他のブログに書かれている方もいらっしゃいましたが、利権関係でいろいろと問題が起こる可能性が高いです。また、コストも予測できません。しかし、国家存亡に関わることなので費用をかけてもいいような気もします...


こんな感じで、中央省庁再編により「国土安全保障省」の設置をすべきと主張してきましたが、私の案では欠損ばかりであることは分かっています笑
大学ではこういった国内安全保障に関する授業も取ってしっかり勉強したいですね...

これに関してご意見や、ご教授いただける方はぜひTwitter(@tlcpj)までご連絡ください。

では、またねー。


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