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日々思うだけ#7「効率と無駄」

はじめに

こんにちは、霧谷 海兎です。今日ツイッター見てたら「ゲームで効率化を重視しすぎるとゲームをしないのが効率的なのでは?という本質にたどり着いてしまう」といった旨のツイートを見かけました。まさに今回書こうと思っていたことと一緒で笑っちゃいました。

結論から先に言ってしまうと「効率を求めることは重要だけど、常に効率を優先順位の1番上に持ってくるのは危うい」ということですね。

順を追って今日も考えていきましょう。

部分最適と全体最適

効率化を強く追い求めることのデメリットは主に2つあると考えます。1つ目が「目先の効率化が全体の質を落としかねない」ということです。例えば、ある製品Xを作るのに製造ラインA,B,Cがあるとします。Aから順番に組み立てて行き、Cで完成します。各ラインでかかる時間は1時間とします。

ある時、製造ラインAのリーダーが新しい方法を提案し、製造ラインAでの時間が半分の30分に短縮されました。これは一見素晴らしいことです。他の状況が同一であれば、大きな成果といえるでしょう。しかし、この変更には大きな欠点があります。方法を変えたことにより、のちに続く製造ラインであるB,Cで2倍の時間がかかるようになってしまったのです。この場合、変更前が全体で3時間であるのに対し、変更後は4時間半かかってしまいます。

こうしたある部分での最適化と、全体での最適化のことを、それぞれ部分最適全体最適と言います。企業にせよ個人にせよ、基本的に求めるのは全体的な効率性や全体的な質の高さでしょう。野球で打率が4割あるが守備をやらせれば全部エラー、という選手を使いたくはないですよね。

目先の効率化に囚われて広い視点を失ってしまうとこういう事態にも陥りかねません。

今のは分かりやすい例を出しましたし、具体的に効率化についてのテーマを扱っているので「そんなミスしないでしょ」と思うかもしれません。ですが、数値ノルマを課す仕事はたくさんあります。上司から数値ノルマを課された部下が、(成果給であれば特にそうですが)評価を得るために目先の効率化を行ってしまわないと果たして言えるでしょうか。

組織においては、そういった間違った効率化に向かわない仕組みづくりが重要だといえるでしょう。一方で、私たち個人の場合はどうでしょうか。私たちの暮らしは会社組織のように、仕組みやルールが決まっているわけではありません。もちろん、仕組みを作ることが言うことはありませんが、メタ的な視点を持ち物事を評価するだけで十分でしょう。

メタ思考については以下のnoteについて話しているのでよろしければご覧ください↓

無駄が精神的効用を生み出す場合も多い

2つ目のデメリットが無駄をとにかく排除してしまうことです。どちらかと言うとこちらが今回のメインテーマです。仕事においては、無駄を排除することは重要なことです。一方で効率化が行き過ぎると、私生活において必要な無駄さえも削ってしまう可能性があります。

「家から駅まで最短ルートを常に行く」ということは効率的であるといえるでしょう。ただ、いつもは行かない通りを歩くと普段とは違うことを考えたり発見したりすることがあります。

冒頭の話にもある通り、娯楽も無駄と言えば無駄です。娯楽は基本的に金銭的利得だったり、目に見える利得を与えてくれるわけではありません。そういう意味で「無駄」とみなし排除してしまうことは簡単です。しかし、そうすることで失うものは大きいでしょう。

おわりに

人生は無駄で溢れています。無駄の中にしかない面白みもたくさんあります。そうした面白みを沢山味わうために、時には効率的に頑張り、時には無駄を謳歌する。そういう歩み方を僕はしたいのです。

おわり

告知

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普段は1000字から数千字のnoteを書いているのですが、近々1万字を超えるnoteを書こうと思います。せっかくなので、有料noteというものに挑戦してみます。価格は220円にします。安い喫茶店のコーヒー1杯分ぐらいですね。

ただし、これから重要なことを言います。よく聞いてください。

無料で全部読めるようにします。

特に条件を課したりするわけでもないです。つまりこれまでのnoteと同様にタダで全部読めるってことですね。

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