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キダチアロエの種を蒔いてみた ~播種から発芽まで~

 植物関係はモスポールの記事ばかり書いている私ですが、大人になってから初めて種を蒔きました。小学校で朝顔の種を蒔いて以来です。
 前回の植物記事はこちら↓


キダチアロエの種との出会い

 キダチアロエと聞いてピンとくる人はどれくらいいるのでしょうか。よく道端や庭先に生えていて、木のようにうねうねと上に伸びているアロエなら、十中八九キダチアロエだと思います。木のように立ち上がるから「キダチアロエ」と呼ばれます。日本でアロエといえば、キダチアロエかアロエベラだと思います。
以下はWikipediaのキダチアロエの写真へのリンクです。

 そんなキダチアロエの種を蒔いてみようと思った経緯は次のとおりです。

 ちょうど今年の冬、会社の近くの空き地に生えているバカでかいアロエが真っ赤な花を咲かせていました。まさに上にあるWikipediaのリンクの画像にあるような花です。アロエの花を見るのは、これが初めてでした。

 それから数か月後の6月初旬、久しぶりに空き地の横を通ると、アロエにまだ枯れた花が残っていました。私は植物関係のYouTubeなども見るので、アロエやアガベなどの多肉植物(葉っぱが肉厚な植物)を種から育てる「実生」をやっている人たちがいることは知っていました。

 そこで、ふと頭によぎったのです。
「あの枯れた花に種がついているのでは? それを試しに蒔いてみよう」
 試しに枯れた花を少し取って家に帰りました。

 枯れた花(正しくは花の根元ですが)をパリパリと崩してみると、種っぽいものが入っていました。かなり干からびた感じがしていますが、確かに種のようです。

取り出したキダチアロエの種

 出来心で取ってきた空き地のアロエの枯れた花に、ちゃんと種がついていたことに感動しました。さっそく蒔いてみることにしました。

種を蒔くための情報収集

 種を撒くことを専門用語で「播種はしゅ」と言うそうです。さっそくYoutubeやネットの記事でアロエを種から育てる系のものを調べます。ChatGPTにも聞いてみました。調べたところ、以下のようなことが分かりました。

  1. アロエの種を蒔く時期は4月~5月頃が良い
    すでに6月中だか試してみる

  2. 種を蒔く土は雑菌(カビ)が繁殖しない栄養分のない土が良い
    できれば殺菌する

  3. 蒔く前に水につけて水をしっかり吸わせる

  4. アロエの種は蒔くときに上に土をかけなくて良い

  5. 芽が出る(発芽する)までは常に土を湿らせておく

  6. 直射日光が当たらない場所、20~25℃が良い

 もっとカッコいいアロエや多肉植物の播種・実生の記事や動画はたくさんあるのですが、キダチアロエは見つかりませんでした。種からというよりは葉差し、もしくは苗を買ってくるかが多いようです。普及種なので高価ではないですし。

以下、参考にしたサイトです

用意したもの

以下、用意したものです。今回は取れた種12粒を撒きます。


  • 3号相当の鉢(プレステラ90)を用意しました。これにまとめて蒔きます。

  • 土(バーミキュライト)
    栄養分のない(肥料の入っていない)清潔な土ということで、バーミキュライトを用意しました。ダイソーで細かいバーミキュライトが100円で売っていたのでそれを使います

  • 土(観葉植物の土、多肉植物の土)
    一般的に売っているもので家にあったものです。蒔くときはカビ等が生えないために栄養分のない土が良いですが、育ってきたら栄養が必要になるため、植え替えなければなりません。ただ、植替えが面倒な時には、上に清潔な土、下に普通の土、という風に2層構造で蒔き、根が伸びたら自然と栄養のある土に届くという、面倒くさがりの私にピッタリの方法があるそうです。それを試してみます。

  • タッパー容器(小)
    種に水を吸わせるため、また蒔いた後は腰水(鉢を水につける)ために使用します。家にあったものを使います

  • 霧吹き
    芽がでるまでは乾かないように霧吹きで水をかけます。これもいえにあったもの

では、実際に蒔いてみます。

アロエの種まき(播種)

水を吸わせる

 発芽に水は必要不可欠だそうです。タッパーに水道水を入れ種を浮かべます。目安は24時間だそうですが、私は数時間しかつけませんでした。また、モノによってはこのときに殺菌剤などで消毒するそうですが、面倒だったのでやりませんでした。(大事な種などは殺菌するべきでしょう)

水につけて種に水を吸わせる

土を用意する

 先にも書いたように面倒くさがりの私なので、上に清潔なバーミキュライト、下に普通の土という2層構造で用意しました。また、土はしっかりと湿らせておきます。この時、強く水を掛けると折角2層にした土がグチャグチャになるので、じょうろで優しくかけます。

鉢に土を入れて用意

種を蒔く

 種に水を吸わせたら土に蒔いていきます。先程書いたように、アロエの種は蒔いた種を土で覆う覆土ふくどは必要ありません。
 ちなみに種を蒔くときは手でやるよりも、爪楊枝や竹串に水でくっつけてやるとキレイに並べられます。

見えにくいですが、種を蒔いた後。
腰水で管理しました

霧吹き、腰水で管理

 種を蒔いたら霧吹きでしっかり湿らせます。また、乾かないようにします。ラップを掛けたり、腰水するのが一般的だそうです。私はラップはかけず、上の写真のように腰水(鉢を見ずにつけっぱなしにして下から水を吸わせる方法)&1日1回霧吹きをしました。
 置き場所は風が通る窓際、カーテン越しです。

そして……発芽!

小さい緑色が出た芽

 蒔いてから1週間後、ついに発芽しました。ここから次々発芽し、12粒中7つが発芽しました。感無量! 小さいうちは水を切らさないようにするのが大事だそうなので、もう少しのあいだは腰水のまま管理します。

 発芽したのは6月下旬。この後、夏本番となるので、この小さな芽をしっかりと育てられるのか。不安はありますが、しっかり見守っていきたいです。ある程度育ったら成長記録として記事にしたいと思います。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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