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勝手にシラバス「ゲーム情報学」放送大学面接授業を受講しようかなと思っている方へ

実際に履修しましたので実際の授業の様子を紹介します

授業を受けた感想

提出したレポート

は別記事です。

よろしければそちらもご覧ください。

教室のようす


多摩学習センターにて2日間の開講でした。
定員46名に対して受講者は19名で定員割れしてました。
私も本当は別に取りたい授業があったのですが、抽選に外れてしまったので追加でこちらを履修登録することにしました。

必要な費用は6000円で得られる単位は1単位です。

受講生の男女比はちょうど半々くらい。
偏見という自覚がありますが、
オタクっぽい青年が多そう、、、とか思っていましたが、実際は若い女性もいたし中年くらいの女性もおられ、とはいえ全体的にはオジサンが多い、という放送大学らしいメンツでした。

興味深いことに、授業の開始時に先生がGoogleフォームのアンケート機能を使ってクラスのゲーム好き度を調査してからスタート、みたいなことをやりました。
その結果によると、当講座の受講者の半数が「毎日ゲームをほとんどやらない」とのこと。
一方で先生が教鞭をとっておられるデジタルハリウッド大学の学生は「毎日ゲームを4時間以上やる」が半数近くを占めているそうです。
そのため、放送大学で当講座の受講を検討しているものの「めちゃくちゃゲーム好きとか、ゲームすごいやるってワケじゃないんだけど大丈夫かな?」という心配をお持ちの方も、あまり心配しなくて大丈夫だと思います。

回によるのでしょうが、休み時間の静寂がハンパなく、今オナラ出たらどうしようとか意味わかんないことが心配になりました。
人数が少ないからそう感じたんだと思います。

必要な知識


講座名にゲーム「情報学」とある通り、
時々数学っぽい雰囲気がただようことがありますが、
高校数学程度の知識でもなんとか対応できます。
単元としては、確率、数列、集合が得意だと有利です。
逆に数学アレルギーで、
中学数学でつまづいたまま、みたいな方は当講座の受講は見合わせたほうが無難かもしれません。

また数学の知識よりも重要になるのが、
ボードゲームの
「オセロ」「将棋」「チェス」「囲碁」
のルールを知っていることです。

さらにルールを知っているだけでなく、
戦略を考えて遊んだことがあり、
「楽しい!」と思ったことがあるとめちゃくちゃ有利だと思います。
逆にやったことがないとたぶん何も理解できなくて本当に大変です。

私は、「オセロ」「チェス」は遊んだことがあったのですが、
「将棋」は駒の進み方を知っているだけでほとんど遊んだことがなかく、
「囲碁」はヒカルの碁を読んだくらいでルールさえよく知らなかったので、
これらのゲームを通して、人工知能が発展してきた歴史について論じられ、めちゃくちゃ難しく感じました……。

伊藤毅志先生


電気通信大学の准教授であり、
先述の通りデジタルハリウッド大学でも教えておられる先生です。

日本において「ゲーム」とは何十年もずーっと「しょうもない遊び」扱いで、
将来AIが人類の生活を一変させるかもしれない、なんて誰も思ってなかったので、
「将棋」や「囲碁」のPCゲームやテレビゲームの開発がそうしたAI技術の礎になる、
なんてことも誰も期待していませんでした。

でも先生はそうした時代から、
AI技術の向上に関心をもって取り組んでおられたので、現在では日本のAI研究の第一人者です。

先生は人間の認知行動についての研究にも携わっておられるので、
そちらの方面のお話もちょこちょこしてくださいます。

先生のお話からは「将棋が好きなんだな……」という感じが伝わってきて面白いです。

一方で、この授業ではマリオやドラクエを例に出すようなビデオゲームの歴史や文化的側面についてはほとんど掘り下げられませんので、
そちらに興味のある方は違う授業の方がいいでしょう。

必要なもの


教科書が指定されていますが、私は買わずに受講しました。

ただ、プリントの配布がないので、
重要な情報がまとまったスライドが表示されるたびにひたすら板書することになりました。

といってもスライドのスピードは速くないし、
スライド1枚の情報量も多くないので、
体力と集中力があれば十分板書できますが、
授業の内容が難しいため、
自宅学習で知識を整理したり、
スライドを板書する労力を節約するためにも教科書は買ってもいいかもしれません。

とはいえ、「教科書の◯ページを開いてください」みたいなことは一度も言われなかったので、買わなければならない、ということはなかったです。

また授業中にアンケートにこたえたり、
「ハノイの塔」というゲームを体験するコーナーがあります。

どちらもスライドに大写しになるQRコードを読み取ることで参加できますので、
QRコードを読み取れるアプリがインストールされているスマホかタブレットを持ってくる必要があります。

とはいえ、持っていなくても一定時間のあいだ疎外感を感じるだけで成績には特に影響はありませんので、こちらも必須ではありません。

またシラバスにも記載がありますが、
授業中に実際に紙にゲームを書き出すシーンがありますので、筆記用具(紙とペン)は必須です。

評価方法


出席は各回終了時に点呼を取りましたが、
人数を数えるだけで点呼しない回もありました。
人数が少なくて目立つので代返は難しいと思います。

評価は8限目のテストで行われます。

放送大学でよくある「ほぼレポート」みたいなやつではなく、けっこうガッツリしたテストで普通に難しいです。
ノートや教科書の持ち込みもNG

さっきまで聞いていたはずの知識が全然出てこないし、あんなに先生が丁寧に説明してたのに全く理解できてなかったことが明確になって情けなかったです😂💦

問題用紙は持ち帰りOKでしたので、過去問は別記事にアップします。
よろしければご覧ください。

おすすめか


昨今話題のAIについて、第一人者の方から「しくみ」を教わる機会もそうないと思うのでおすすめです。

また授業の最後に軽く触れるだけではありましたが、「AIの今後の展望」のビジョンがあまりにもぶっ飛んでいて(そんなのSFじゃん、みたいな)
近い将来その通りになるとしたら、正直、人生プランの建て直しを迫られるレベルだと思いました。(マジで「仕事」がなくなるかも)

数学も出てきたりして難しいので、万人におすすめかというとう〜ん、という感じなのですが、
人類の今後が大きく変わりそうな局面にあるという意味で、可能な限りたくさんの人が知っておくべき情報だとも思いました。

AIに関心があり、数学に苦手意識がない人には間違いなくおすすめの授業です。



しばらく放送大学で面白そうな授業を履修していきたいと思っています!

もし
「お金とか時間ないけど、どんなことやってるのか知りたい!」
という気になる授業がありましたら、

実際に履修してレポ書きますのでお気軽にコメントください!

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