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勝手にシラバス「実演で学ぶ野菜と果物の栽培法」放送大学面接授業を履修しようかなと思っている方へ

実際に履修しましたので実際の授業の様子を紹介します

授業を受けた感想

提出したレポート

は別記事です。

よろしければそちらもご覧ください。

教室のようす

多摩学習センターで1ヶ月半にわたり隔週水曜日に計3日開講されます。
珍しい日程ですが、なんとなく、苗の成長を追いかけることを意図して授業日の間隔をあけたスケジュールなのかな、と予想しました。
が、実際に受講して、
1日目に見た苗の成長を2日目、3日目にも追って見るということはありませんでした。

定員は38名。
満員だったと思います。
男女比はちょうど半々くらい。
ちょっと女性が多いかも。
他の授業も同様ですが高齢のおじさんも多いです。

必要な費用は6000円で、得られる単位は1単位。

生徒はかなり意識高い雰囲気でみんな集中しています。
現職で農業系の企業にお勤めで、より深い知識を得るために参加しているという方もおられました。

評価方法


出席は毎回、
出席用紙が配られますので、
日付、時限(1時限とか2時限とか該当のを書く)、講座名、学籍番号、名前を書いて提出します。

試験は3日目の8時限目に、
1時間の制限時間で行われます。
大学の試験らしく、
論述を求める大問が2つ、ドン!と出ます。
試験は持ち込みOKですが、時間が足りないので、
1日目、2日目講義の内容を、演習問題を意識して事前にミニレポートとしてまとめ持参し試験時間に転記してなんとか……という感触でした。
ミニレポートは試験の1週間前に半日くらいかけて書きましたが、そんなに時間がかかったのは単に私の要領が悪かったからだと思います。

授業の難易度


東京農工大学名誉教授の荻原勲先生が、
ご自身のあふれる農学の知識を出し惜しみせず全部渡してやろう、という意気込みでめちゃくちゃ話してくださいます。
当然授業時間が足りず盛り盛りで、
ついていくのが大変💦と感じるかもしれません。
また先生の在籍している東京農工大学といえば、偏差値の高い名門校だからか、
生徒にあるであろう、としている前提知識も高いと感じました。
そのため高校の生物の範囲がわかっている必要があると感じました。
具体的な単元としては、
遺伝子交雑の用語(F1とか)、植物の器官(維管束、胚芽、雌しべ・雌しべ、柱頭などの名称)、植物の受粉・受精のしくみ
あたりは事前に把握しておいた方がいいです。
一方で高校よりも上の生物の知識は必須ではなく、
高度な専門知識を持っていることよりも、
実際に家庭菜園で野菜や果物を栽培した経験があることの方が重要になります。
授業で詳しく扱われた野菜は、
ホウレンソウ、大根、トマト、イチゴ、りんご、なし、ブルーベリーなどです。
逆に一度も家庭菜園をやったことがないと、
イメージが湧きづらくかなり難しい内容に感じると思います。

教科書は必要か


授業で使用するパワーポイント(わかりやすい)が全編収録されたプリントが配布されるので、
購入は必ずしも必要ではありません。
ただ、授業は先生の執筆されている教科書の内容に沿って進むので、購入すれば
聞き逃しがあった時や、一回聞いただけではよくわからないまま進んでしまった箇所を家に帰って補完できるという利点があります。
教科書は買わないことが多い私ですが、
当授業は1日目を終えて、与えられる情報量があまりに多く、相当聞き逃している自覚があり、レポート書けるほど理解できてない💦と不安になったため、今回は大人しく買いました😅
強化書は全ページ白黒で文章もほとんど論文だけみたいな内容で、タイトルの通り「園芸学の教科書」といった感じです。
なので、タネの植え方とか畝のつくり方とか剪定のやり方みたいな、家庭菜園のための「画像つきレシピ」を求めている場合は違う本を買った方がいいと思いますし、先生ご自身もそういうのを買った方がいいとおっしゃってました。

また先生が非常にオープンな先生で、
「質問ある人はここにメールしてきて下さい」と個人メールアドレスを教えてくださいます。
気になることはなんでも質問してOK!とのことでしたが、私も聞きたいことが山のようにあったものの遠慮してしまいメールできませんでした(笑)

農場見学


今年は全8回・3日間の授業にプラスして、後日
希望者のみ、
先生が個人で保有されている埼玉県所沢にある圃場(ほじょう・農園のこと)に見学に行く機会がもうけられれていて、私も行かせてもらいました。
先生が自主的かつ無料(多分先生は無給)で開催してくださっている見学会なので、
毎回開催されるのかは分かりません。(大変だと思うので……)
もちろん見学会の参加・非参加は自由で、成績には影響しないとのこと。
直近1ヶ月の土日のうち先生のスケジュールの空いている日が何日かピックアップされ、3日目の試験の後に見学希望者は参加希望日を挙手で表明しました。
結局、計3日間にわたって各回6〜12名程度の見学希望者が先生の農園を訪れることになりました。
先生が退職金をつぎ込んだという農園は、
大学教授のプライベートの農園らしく実験農場の雰囲気が色濃く、雑然とした見た目の割に機能的でかなり面白いです。農園内は先生が解説してくださいます。
見学時間はおよそ1時間〜2時間程度です。
あまり大きな声で言ってはいけないことかと思いますが、農園になっている夏野菜もいくつかご厚意でいただいてしまいました。
開催時期にもよりますが、
当然、屋外にあるため、熱中症対策・雨対策は万全にして行ったほうがいいです。
私は6月末にうかがい、その日は雨だったものの涼しかったので、
1週間ズレていたら「キケンな猛暑日」の日だったので大変だったな……と思ったりしました。
行き帰りに公共交通機関で他の生徒と一緒になるので、初対面で会話をするのが気まずい……みたいな瞬間もありましたが、
そこは「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ということで腹をくくりましょう。

ドン!と実ったブルーベリー
ピンクレモネードっていう品種のブルーベリー
すいか
なすだ!かわいいね

おすすめか


私は1年前に家庭菜園をやってみたくて挑戦したものの大失敗を経験し、豆の一粒さえ収穫できませんでした。
その理由がわからず途方に暮れ、
なぜ…😭と疑問に思っていたこともあり、
当授業で先生が「園芸は求められている時期に適切な肥料(それも授業中に教えてくれる)をして育てれば、絶対にうまくいきます」との言葉にめちゃくちゃ励まされました。
また家庭菜園に必要な用品や、やれそうな品種、栽培方法の情報をたくさん得られて、たいへんありがたかったです。
この授業のおかげで、去年はカンのみですすめていた家庭菜園に対して欠けている情報をようやく「ググれる」ようになりました。
というのも、あまりに知識がないと、何が分かってないのか?さえよく分からなくてふんわりとしたワードでしか「ググる」ことができず、必要な情報に辿り着くことさえ難しいのです……。
農業・園芸・家庭菜園に関心のある方ならめちゃくちゃ楽しいと思います。
農業ブートキャンプ・座学編といった感じでした。



しばらく放送大学で面白そうな授業を履修していきたいと思っています!

もし
「お金とか時間ないけど、どんなことやってるのか知りたい!」
という気になる授業がありましたら、
実際に履修してレポ書きますのでお気軽にコメントください!

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