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8月のジレンマ

今日で8月で終わりますね。8月は新型コロナウィルス感染症の陽性者が第5波となり、毎日のように過去最高の陽性者を記録していきました。

保健所で仕事をしている私も日々増加していくのを実感していました。7月2週目から増え始めた陽性者は8月2週目から4週目まではピークを持続しているような人数で、今週に入り減ってきているかなと思えるようになっています。

精神的に一番しんどかったのは五輪が開催されている時期でした。ニュースでは過去最高の陽性者数と報じられた後、五輪の華々しいニュースになり選手を応援したいという気持ちがあっても、陽性者のつらそうな声、濃厚接触者となった家族の不安、家族が次々と陽性となり30~50歳代の親が入院するという現実に接していると五輪開催していることとコロナの現実が同じ日本でしかも同じ関東で起きていることとは受け入れられず、すごく心が潰されそうになりテレビを消していました。

8月の始め、この気持ちをnoteに綴ろうとPCに向かったこともありますが、気持ちの整理がつかず文章にまとめることができませんでした。今、ようやく文章で伝えることができるようになりました。

デルタ株は本当に今までのウイルスと違います。感染力も強く、高熱が続き食欲不振、吐き気や下痢と消化器症状があるため、1週間以上まともに食事や水分が摂れていない方が多いです。食べれていない方は発症から5~7日前後で酸素飽和度が下がり、入院が必要となるのですが病院のベッドに限りがあり、なかなか入院できず不安な気持ちのまま自宅で過ごしている方がたくさんいました。

息苦しさは死と直結する症状です。とても怖いです。通常であれば救急車をお願いすれば病院に行き診察してもらえるという安心感があります。今はその医療体制すら整えられず病院へ運んでもらえる確約がない状態です。それがわかっていて自宅で息苦しさを感じたら恐怖です。

呼吸を止めてみてください。何秒我慢できますか?でも次の呼吸ができるから我慢できるし不安も感じませんよね。呼吸が苦しい人は苦しい状態が続いています。次の呼吸で楽になるという約束はないのです。

想像してください。苦しさや不安を想像できますか?          

苦しい思いや不安を少しでも少なくするように、周りにコロナがいないからと他人事のように思わずに行動できる人が1人でも増えてほしいと願っています。

長くなりましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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