しかたない死神
極端に合わない人がいる。
知り合ってもう何年か、同じ職場に一人、極端に合わない人間がいる。
そりが合わないとか、話題が合わないとかではなく僕の不幸なタイミングでピンポイントでその人間がいる。
僕の不注意で怪我したときも、調子に乗って怒られたときも、とても大切だった彼女に振られたときも、ピンポイントでいる。なぜだかいる。
正直顔も見たくない、関わり合いになりたくない、消えて欲しい。
でもそんなこと、思ってはいけないことだと僕は知っている。
マイナスの感情は自分に返ってくる。
それが強ければ強いほど大変なことになる。
でもじゃあ僕は耐えられるのか?
無理だ…
思考の次元を変えよう。
そいつは僕にとって死神なのだ。
いるだけで不幸を撒き散らす、僕限定の死神なのだ。
死神ならしかたがない。
そう思わないと、やってられない。