グレイテスト・ショーマンをIMAXで観てきた。

私は「EUREKA」のフライヤーを手に入れるために映画館へ行く必要があった。


せっかく映画の日なので「花束みたいな恋をした」を観ようかと迷ったが、それはもう少し近くの映画館でも観られるので次の機会にした。「グレイテスト・ショーマン」は友人が以前観に行った時の話を聞いていたのとワークショップセッションの”This Is Me”がとても良かったのでいつか観たいと思っていたところ、IMAXで上映していると知って観ることに決めた。


最初に歌い始めた時、ああそうかこれミュージカル映画かと気づいてちょっと困惑。ミュージカル嫌いじゃないけど、やっぱり急に歌いだされると微妙な顔になってしまう時もある。でも話が進んで行ってサーカスSHOWが始まった時とか、バーカウンターからのあの流れとか最高だった。

主人公のバーナムが絵に描いたような成功と過ちと喪失と復活を遂げていくのが面白くて、自信家なところも好きだった。なんて面白くてかっこよくて憎めないおじさんなんだ。後で調べたらこの人がヒュー・ジャックマンなんですね。あまり海外の俳優を知らないし顔と名前がなかなか一致しないので有名な人でもこういうことになる。

”This Is Me”のところでグッときてしまってマスクが涙でべちょべちょになってしまったのだけれど、所謂「普通」と違う特徴を持った人々が、それを隠さず誇りをもって胸を張って力強く歌い踊る姿が胸を打つのもそう。私も昔、自分のことを「醜い、恥ずかしい」人間だと思って生きてきたので。しかし私はそんな自分を変えてしまった。所謂「普通」に近づけた。この映画に出てくる人たちはありのままの姿を活かして魅力に変えた。私もそんな風に出来たらどんなに良かっただろうと思うこともある。変えてしまった今の自分も嫌いではないけれど。そして私は「鋭い言葉で彼らを切り裂こうとするやつ」でもあるんですよね。


とにかく音楽が好きだったので本当は一緒にハンドクラップして立ち上がって歌い踊りたかった。しないけど。観客ひとりだったらしてたかもしれないな。家なら絶対踊ってたな。絶対にしないんだけどこういう映画ってうおーってなったら理性ぶっとばして踊り狂いたくなる。私は映画館のマナーを守る人間なのでやりませんけど。つまらない人間ですね。


このご時世、娯楽は限られているけれど映画館は比較的リスクが少ないと私は考えているのでなるべく観に行きたい。もちろん地域によってはなかなか行きづらい状況もあるとは思うけれど。地域の感染状況とかを見ながら、それぞれが出来ることを考えながらやっていくしかないよなぁ。


私は2021年の初夏「EUREKA」を映画館で観なくてはいけないのです。そのためには映画館も私も生きなくてはならない。


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