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偏差値にこだわらない志望校選択

前回、学校見学は早くからたくさん見て、志望校を絞った方が良いと書きましたので、志望校選択のあたりをもう少し深掘りしたいと思います。

まず、第一志望は早々に1校に絞り込まなくても良いです。
目安として、第一志望群3校、第二志望群2〜3校くらい見ておけば良いと思います。
受験日が近づく中で、第一志望群の中のド本命が見えて来るので、それを中心として日程や出題傾向から入れ替えが発生します。
第一志望校がド本命1校だけだと、初日に不合格だった場合の精神的ダメージが強いので、最終的に「受かったら行きたいよね!」と笑顔で言える学校を3校、第一志望群として絞り込むのが理想的です。

出題傾向については、保護者が早めに確認しておくことをお勧めします。
具体的には、基礎問題と応用問題の出題割合、応用問題の傾向(例:記述問題、思考問題、知識の深掘り等のどれが出やすいのか)で分類できます。
※主に首都模試偏差値45〜60未満の学校を想定しています。
中堅校の出題分析については、また別途書きたいと思います。

さて、我が家の場合ですが、
最終的に合格をいただいたド本命の第一志望校は、かなり早い段階で第一志望群に入っていましたが、それ以外の2校は入れ替わりながら調整していきました。
偏差値にこだわらない学校選びをしていたため、模試に志望校を登録する際、第一志望より第二志望の学校の方が偏差値の高い学校になることも多々ありましたが、その辺りはあまり気にしませんでした。(子どもの素直な志望順位に合わせた方が良いです)
結果的には、6年生になってから第一志望群を絞り込む際に、ド本命との出題傾向や対策負荷、受験日程を考えて入れ替えを行いました。

塾や保護者様にとっては、少しでも偏差値の高い学校を第一志望にしたくなる気持ちもありますが、6年間通うのは子ども自身です。
各学校の特徴がよく分からない時には、偏差値というものが学校を比較するのにとても分かりやすいもののように思えてしまいますが、
実際には受験日や受験タイプによっても偏差値は異なりますし、もっと言えば中学の偏差値と高校の偏差値が大きく異なる学校もあります。
また、出口の大学進学実績となると、さらに異なる結果が出てきます。
それだけ偏差値というのは分かりやすいようで分かりにくいものなのです。

良い学校に受かっても、行けなくなってしまう場合もあると最近はよく耳にします。息子のお友達にも、せっかく入った学校が合わなくて、4月から保健室に登校している子もいるそうです。
本来、学校と子どもの相性は受験日のテストだけでは測れないものなので、しっかりと学校を見た上で子どもの「ここなら行ってみたい!6年間通いたい!」を軸に志望校選択をすることをお勧めします。

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