社会性落第点で中途半端なわたし
私は中途半端な人間だ。
今ではグレーゾーンという表現もあるようだが、私が自分を表すなら「中途半端」のほうがしっくりくる。
23歳のとき、いくつかのチェック項目を経て、その点数が病院で自閉症スペクトラムと健常のちょうど境目だと診断された。
つまり、いわゆるアスペともいえなくもないかも?、みたいなことである。
おそらく幼少期はもっとしっかり、しかしそれでも軽度な方のアスペだったが、成長と共に社会経験を積んだことで改善し、結果アスペといえなくもないかもしれない、くらいまでになったのだろう、と。
中途半端だな、と思った。
健常者として見るには落第レベルだ。空気を読むのは苦手だし、悪気なく人を傷つける。
しかしガッツリアスペでもないので、とりあえず仕事はなんとかなってしまっている。
なんとか生きているが、気を遣うという行為は私にとってはとても難しく、気を抜くとすぐに他者に不快な思いをさせてしまう。
だがガッツリアスペでもないので、フツーの、一定程度の社交性があるフリして、みんなに混ざって生きるしかない。
今さらなにもできないわからないふりなんてできない。
でも、疲れる。
こうして気づけばいつのまにか、
社交性落第点なのに頑張って社会にしがみつくしか生き方がわからない、中途半端な人間がここにいる。
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